東に名臣あり―家老列伝

東に名臣あり―家老列伝

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163265803
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

破綻した会津藩の財政をみごと立て直した田中三郎兵衛玄宰。日本初の機関砲隊を指揮した「ガットリング家老」、越後長岡藩の河井継之助秋義。ほか全六人の補佐役たちの、ときに痛快、ときに哀切な人生。

著者等紹介

中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木県生まれ。東北大学文学部卒業後、出版社勤務を経て執筆活動に入る。87年に『明治新選組』で第十回エンタテインメント小説大賞、93年に『五左衛門坂の敵討』で第一回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第百十一回直木賞、二〇〇五年に『落花は枝に還らずとも』で第二十四回新田次郎文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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onasu

6
「跡を濁さず」の前編。読む順が逆になりましたが、問題なく楽しめました。当作の方が有名なご家老さんが多いでしょうか。いろいろ歴史ものを読んでおられる方には、少し物足りなさが残るかもしれません。  甲州武田家滅亡への辿り、大阪冬の陣、夏の陣での豊臣方の愚策、会津松平家の中興、幕末長州藩内の目まぐるしい藩論変更と第一次長州征伐の幕引き、といったところは、小説では初読で興味深かったです。2011/11/03

Ryuji

5
★★★★☆戦国~幕末にかけての「家老」を主人公にした6作の短編集。どの作品も良かったが、小山田信茂を描いた「不義の至りに候」、田中玄宰を描いた「東に名臣あり」が特に印象に残った。武田家滅亡を決定的にさせたというイメージだけが強い小山田信茂(事実そうではあるが・・)がこのように描かれるのは嬉しい。会津藩家老の田中玄宰については初めて知った人物。個人的に会津初代藩主・保科正之がとても好きなので、とても興味深く読めた。保科正之亡き後も、このような人物がいたから幕末の会津藩に繋がっていったのだろう。2015/10/14

mimm

2
凄腕家老列伝かと思ったら、そうじゃなかった。どんなに優れた家老でも、上が駄目ならどうしようもない。それどころか命も無駄にしちゃうことも。頑張ってるのに報われない臣下の話の中で、表題作にもなっている「東に名臣あり」は優れた殿の下で力を発揮し、結果も残しちゃう救われる感のある話でした。全てに共通するのは国(領地・藩主)のために頑張る姿。しかも命がけ。それに比べて今の政治屋さんって・・・。2011/05/19

Takuya Nishida

0
正直読み物として面白いということはない。歴史好きの方が資料として読むのにはとても良い本だと思います。私は時代物に慣れていないので地名、人名に装束と慣れない言葉と漢字のオンパレードでちょっと疲れました。五百年も前に〇月〇日だれだれがだれだれに当てた書状を辿れるなんて他の国ではできるだろうか?この国の歴史がつながっているということに感銘を受けました。2017/10/16

図書委員4年生

0
「さらば、そうせい公」河井継之助目的で。時系列で時代がわかりやすかった。しかし本当中村先生は好きなのだが、小説としては読めない。資料。歴史そのものがドラマだと思えるが、やっぱりフィクション要素もないと面白くない。2017/09/02

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