出版社内容情報
母はその子犬を見て「犬を飼うときには、犬と10の約束をして」と幼いあかりに約束をさせた・・・・・・。
映画『クイール』に続き、家族で楽しめる感動大作として来春公開予定の『犬と私の10の約束』(本木克英監督、主演は田中麗奈さん)。公開に先駆けて原作小説の刊行です。ゴールデンレトリバーの「ソックス」を飼う時、母は幼いあかりに10の約束をさせました。その母が急死し、いつもあかりの側にいてくれたソックス。しかし、大人になるにつれて、ソックスの存在が煩わしく変化して……。
内容説明
あかりが12歳のとき、子犬のソックスがやってきた。亡くなった母とかわしたあの約束を、はたして、あかりは守れるのか…。
著者等紹介
川口晴[カワグチハレ]
早稲田大学第一文学部卒。映画プロデューサーとして『血と骨』『クイール』『子ぎつねヘレン』『花よりもなほ』『ゲゲゲの鬼太郎』、脚本家として『RAMPO』『風花』『椿山課長の七日間』など、ヒット作を次々と生み出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
72
「犬を飼う時には、犬と10の約束をして」と幼いあかりに約束させた母。約束の中でも、「私は十年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください。」と「私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください。どうか覚えていてください、私がずっとあなたを愛していたことを。」は、小学生から高校生までを共に過ごした愛犬のことを思い出させて、私の涙腺を崩壊させました。犬だけでなく、全ての生き物には心があると思えいます。生き物飼おうと思っている人には、是非読んで欲しい一冊です。2017/07/09
名古屋ケムンパス
54
読メで「泣く」かもと思っていたので、読まないようにしていました。でも手にしてしまいました。我が家の飼い犬のことを思い出さずにはいられませんでした。正確に云うと飼い犬のことを「足手まとい」と考えていたことを思い出しました。犬はね、とぼけた様子もしますが、飼い主に好かれようと一生懸命になるんですよ。そしてやっぱり10数年しか生きられないんですよ。彼は立派な家族の一員でした。時には「氏名」で呼んであげてもよかったかな。2016/04/24
ALATA
51
小犬と一緒になって戯れあった思い出懐かしい。でも、は大人になるにつれ、次第にわずらわしいものになるものだ。「あかり」のわがままから次第に疎遠になるソックスがちょっと切ない。「私が死ぬとき、お願いです。そばにいてください。」函館の街並みと愛犬と少女の絆が温かく描かれ、10の約束がこころに染みる★5※『虹の橋』泣いたことがない「あかり」が涙をぽたぽたと流すところに涙腺が…2022/04/30
おうち時間
40
表紙も可愛いけど、表紙をめくると更に可愛いゴールデンレトリバーの子犬の写真とメッセージに胸を鷲掴みにされてしまいます。中学生のあかりがゴールデンレトリバーの子犬を飼う前に母親に言われた「犬との10の約束」は読んでいるだけでウルウルしてしまい、思わず愛犬を抱きしめてしまいました。私も主人公のあかりのようにその約束を忘れてしまいそうになるけれど、「私にはあなたしかいません」という言葉はぐっときます。母犬から引き離されて我が家にやって来た事を忘れてはいけないですね。ラストはもう涙が枯れるほど泣いてしまいました。2024/10/10
yukision
36
最近よく目にする「犬の十戒」をベースにした物語。犬を飼う時の責任が重くのしかかってくるが,それ以上に犬の素晴らしさが感じられる。子育てと同じ覚悟,家族としての責任を持てというメッセージは十分伝わってきた。2019/09/14