鯨の王

鯨の王

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  • サイズ B6判/ページ数 476p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163260006
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

深海に忍びよる不穏な気配―。アル中の鯨類学者が幻の巨大海獣を追う。太平洋マリアナ海域で米軍の攻撃型原潜が何者かに襲われた。小笠原海域の水深4000mでは新種らしきクジラの骨が盗まれた。「ハイドゥナン」の著者がおくる、海洋エンターテインメントの決定版。

著者等紹介

藤崎慎吾[フジサキシンゴ]
1962年、東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌の編集者や記者、映像ソフトのプロデューサーなどを経て、1999年に『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)でデビュー。その年のベストSF(国内編)第一位を獲得する。小説のほかに科学関係の記事やノンフィクションなども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

39
面白かった。ロレーヌクロス、ドルフィンシャーク、ポーハタンそれぞれで人物の描き分けが見事で混乱することなく読むことができた。全長60メートルは少し大袈裟な気もするが、実際にいてもおかしくはないのが海の未知たるところ。モデルになった学者と著者の対談が巻末にあり、それも楽しかった。一つだけ引っかかるのは、フィンクとあっさり別れることが出来たのは何故か?2011/09/03

kosmos

18
潜水艦の乗組員の頭が突然吹き飛ぶ事故が発生。一体攻撃してきたのは誰なのか、というところから始まる話。深海の息の詰まるような閉そく感がリアルで、私は深海や宇宙には行けないな、という気持ちを強くした。笑 人間のエゴに何様なんだ!とイライラしつつも、面白くて一気読み。地球にはまだまだ謎はたくさんあるのだろうなぁと思いを馳せる。 2019/04/12

Eddie

6
話の筋は面白いのですが、各所各所の展開の結果が中途半端というか詰めが甘いというか、そこだけが残念。 とはいえ、海の底深くにクジラなど未知の生物がいるのではと期待させるストーリーは良かったと思います。2023/12/11

ぶうたん

6
タイトルが全てを語っているような作品。「ハイドゥナン」でも感じたが、極めて真面目ではっちゃけたところが無いので、SFとしては弱いかもしれない。前述の作品でも岩に残る過去の記憶を蘇らせるところに強いセンスオブワンダーを感じたことが印象に残っており、細かいところに著者らしさがあるのだと思う。本書でもダイマッコウの生物的な構造等がそれにあたるだろうか。ただキャラクターに魅力が欠けるのは仕方が無いとしても、全体に長いのと淡々としすぎているように感じるのは少し残念。力作であるのは間違いないのだが。2016/04/18

cuz.

3
深海に生きる巨大鯨を狙う人間たち。生態研究、生物資源、復讐ー様々な思惑が絡まる中、深海を荒らす人間に、巨大鯨が牙を剥く。巨大鯨はフィクションだけれど、物語の設定自体は実際に起こり得そうで、そのせいで物語がよりスリリングに感じられた。米軍潜水艦ポーハタンやテロリストの最後があっさりでそこだけ少し物足りないけど、読み応えがあって満足。2018/12/06

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