内容説明
日々の育児に葛藤を抱えていても子どもたちのあたたかな体温や柔らかな感性がカラカラの心を充たしていく。父親の視点から育児の今をカラフルに描く傑作短篇集。
著者等紹介
川端裕人[カワバタヒロト]
1964年兵庫県生まれ。千葉県千葉市育ち。東京大学卒業後、日本テレビに入社。科学技術庁、気象庁の担当記者を経て、97年退社。フリーランスとなる。1998年に第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞した「夏のロケット」(文春文庫)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみねこ
28
保育園に通う子供を育てているパパの、育児と日常を描いた短編集。青のウルトラマンの虐待されていた子供のその後が気になるけれど、どうなった?グミマキの家族が素敵で良いなと思った。最後の書き下ろしの親水公園ピクニックが明るい終わり方で良かった。2013/09/29
horihori【レビューがたまって追っつかない】
10
子育てをする父親の視点で書いた連作短編。エリアや保育園で繋がった父親の視点で話が進む。「青いウルトラマン」母親に殴られる男の子を目撃「前線」ベビースリングを肩にさげたカメラマン「うんてんしんとだっこひめ」 ママの不在に耐える息子が欲しいもの「夜明け前」夜のチューリップ組父親交流会「おしり関係」性差を超えたおしりはパンク?「親水公園ピクニック」仕事と育児の間で揺れる昼下がり。母親特有のジレンマや葛藤を、父親に置き換えて描いてある。「うんてんしんとだっこひめ」 の子どもの優しさが良かった。 2008/05/30
ぶんこ
6
お父さん目線からの子育てがよく分かる本でした。 お母さん目線からみたら、言いたくなる事満載でしょうね。 「うんてんしんとだっこひめ」 が一番好きでした。2014/01/25
C.naka
5
子供を持つ大人たちの話。子供に癒されたり、苛立ったり、家と仕事のひかくをしてみたり… 子育てってこういう感じなんだろうなぁ。 うんてんしんとだっこひめ、にはハッとさせられました。2012/06/09
まめちゃん
4
こどもの生態が丁寧に描写されていますね。こどもを育てることは本当は楽しみなのかも。手抜きした子育てでは得られない親子の情感って、あるものなんですね。今更後悔しても始まりませんが、若い人たちに読んでもらいたいな。2011/07/27