蝶か蛾か

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163256009
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

どこへ行くのか、猿飛満々子。まずはキャベツ畑でオシッコ…。無重力なこころの放浪記。

著者等紹介

大道珠貴[ダイドウタマキ]
1966年、福岡市生まれ。2000年に「裸」で九州芸術祭文学賞を受賞、同書が文藝春秋より単行本化されて作家としてデビュー。2003年に「しょっぱいドライブ」(文藝春秋)で芥川賞を受賞。2005年に「傷口にはウオッカ」(講談社)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッキ@道央民

20
田舎に住む明るい女、猿飛満々子。難しい事など考えず、のほほんと生活しているように見えて実のところ、もっとも人間らしく生きているのでは?と感じました。大道珠貴さんの作品、3作目ですが、なんとなくはまりつつあります。2013/06/01

yamakujira

5
娘は嫁ぎ、息子は独立して、母親と暮らす満々子は、とにかく明るい中年女性。でも、性格的に明るいだけじゃなくて、幼稚で能天気な言動は精神障害に由来するから、単純に幸せな話とも思えない。まわりの人々は、満々子に振りまわされて困るようでいて、実は救われているのかもしれないなぁ。なにが常識でなにが非常識なのか、なにが正しくてなにが間違っているのか、価値観の正邪を生物的に問われるなどと言えば大げさか。あまり面白い物語だとは思えないのに、満々子さんの勢いに押されるように読んでしまった。 (★★☆☆☆)2017/09/24

たぬ

3
★4 主人公は40代後半主婦。なのだけど頭がおかしい。子供だったら即養護学校だし大人なら精神病院行きレベル。だってよその畑をトイレにしてるし。「産後の肥え立ちが悪い」から息子と娘は普通(でもないけど)に接していられるのだろうな。自分の母親がこんなだったら発狂するか寝込むだろうな。2018/12/04

野菊

1
蝶のよう。蜜だけを捜し求め力尽きるまでフラフラと飛び回る。簡単には捕まらない。雨を避けるのもうまい。 けれど満々子は蛾が好き。彼女は蛾のようでもある。派手な模様でまわりを警戒させ忌まれるが、蛾は人から逃げない。指を差し出されると乗ってしまう。乗られた男は鱗粉の毒に蝕まれる。 蝶か、蛾か。 満々子は華やかな翅から毒のある鱗粉を撒き散らして舞う。蝶のように愛され蛾のように忌まれて。働きアリを嗤いながら。2019/09/20

黒とかげ

1
うーん。正直、最初の1ページで読む気をなくした。この作者は読んで欲しくなかったのか?とさえ感じた。2019/08/03

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