内容説明
アイドル好きの童貞オタク大学生・乙島侑平は、研究者の従兄から新製品のモニターを頼まれた。ところが届いた新製品とは、なんと美少女メイドロボット「キララ」。人間とまったく見わけのつかない超美少女メイドにアレコレご奉仕されてドキドキしっぱなしの侑平。しかも、ふだんは「どじっ娘」メイドであるキララには、スイッチが入るや女王様のように凶暴かつエッチな性格に変貌し、頭脳もおそろしく明晰になる「裏モード」が用意されていて―。あんなコトもこんなコトも…!?史上初!美少女メイド青春ミステリー。
著者等紹介
竹本健治[タケモトケンジ]
1954年生まれ。1977年、雑誌「幻影城」に『匣の中の失楽』を連載してデビュー。2006年、「ウロボロス」シリーズの完結篇『ウロボロスの純正音律』を刊行して話題を集めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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歩月るな
13
2007年刊行。青春ミステリー新主流派宣言ということで美少女メイドミステリー。一番すごいと思ったのは美夜ちゃんの存在で、どこにどういうアンテナを張っていた結果こういう人物造形をGOしたのか。もちろん時期的には「宮小路瑞穂」「渡良瀬準」の存在がドンピシャリなのだが、そこまで露骨に影響を受けてるって事があるのだろうか。などと妄想幻想が膨らむばかりなのであるが、この時期のオタク・コンテクストに添っているのは確かなので見事とも言える。小出しの情報が一つに纏まっていく手腕はさすが勉強になったのだけれども。青春か。2019/07/16
花嵐
3
★★★☆☆2018/08/18
のぶ
3
アンドロイド探偵譚です。と要約してしまうと探偵の設定が少し斬新な普通のミステリーに見えてしまいそうですがどっこい本書はかなり普通じゃない話でした。このアンドロイド、美少女メイド仕立てで(とここまでは表紙から推測はできますが)、さらに、あるスイッチ操作で切り替わる裏の顔(クララ)があって、こちら夜のお相手用にチューンナップされており、まこと至れり尽くせり。本書はそのクララの活躍場面も(探偵としても活躍するにはするのですが)しっかり描写されていて(好みによるだろうけど)結果的にかなりエロい本に仕上がってます。2016/01/25
みーまりぽん
3
竹本健治さん初読み。うーむ・・・ 果たしてこの作品を最初に読んでしまってよかったのかどうか...こういう作家さんじゃないよね、きっと? 可愛いメイドさん、嫌いなわけがないので楽しんで読みましたが、作品レベル的に評価したら「これ、どうなの?」ってとこじゃないかな。 なんだかんだ言って続編も読む気でいますが、本来の作品を何か読まなきゃいけませんね。このシリーズは「こんなもんでどう?」と息抜きで書いたのかもしれないし。 あ、でもけっこう一気に読みましたよ。2013/05/26
nemuro
3
こんな時間(午前4時30分)に読了・・・ではなく、読了のまま、ついウツラウツラ。「本の世界から夢の世界へ」も悪くはありません。初の竹本健治作品ですが、案外、いえ、かなりな面白さ(ただし、突然の“アダルト部分”には「これは大丈夫なのか?」と驚かされつつ)。さて、このシリーズ(?)に続編はあるのか!?2009/12/08