一応の推定

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163251400
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

轢死した老人は事故死か、それとも重病の孫娘を助けるために自殺したのか。ベテラン保険調査員の執念が明らかにした真実とは?

★「松本清張賞」受賞作。
JR膳所駅で轢死した老人。彼には心臓を患う幼い孫娘がいた。死の三ヶ月前に加入していた傷害保険の支払いを巡り保険会社から調査を依頼されたベテラン調査員・村越の執念の調査が始まる。果たして老人の死は事故なのか、それとも自殺なのか? 定年間近の調査員による文字通り足を使った執念の調査行、終盤で二転三転する緻密なプロットはまさに“清張ばり”。

内容説明

轢死した老人は事故死だったのか、それとも愛しい孫娘のために自殺したのか。ベテラン保険調査員・村越の執念の調査行が、二転三転の末にたどり着いた真実とは?第13回松本清張賞受賞作品。

著者等紹介

広川純[ヒロカワジュン]
1946年8月26日京都府京都市生まれ。69年名城大学法学部卒業。会社勤務を経て、86年に保険調査会社へ転職し88年に独立する。2006年に「一応の推定」で第十三回松本清張賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっこ

46
ホームから転落し轢死した老人。海外での移植が必要な孫娘を救うための自殺かそれとも事故なのか。保険調査員がコツコツと死んだ老人の人生を紡ぎながら解明します。派手な場面もなく淡々と進みます。そして「一応の推定」へ。

とも

41
★★★☆轢死した老人の死が事故であったのか、保険金を狙った自殺なのかを、保険調査員がコツコツと調査し解き明かすという テーマも地味なら内容も地味な作品ながら、全編 ほぼほぼ会話だけで進むために読みやすく、秀作と言える。が、ただただ地味すぎることで評価は低め。2014/08/09

Syo

28
松本清張賞かぁ。 重いテーマだけど。 そっか保険。 無債にすると お金がもらえるんか。 なるほどね。 って感じ。 う〜む。2018/04/13

ちゃさち

24
保険調査員の話。定年前の保険調査員が自殺か事故の事件に挑む。もしかして自殺かと思われたけど、最後まで読んでなるほどと思えました。2018/07/05

秀玉

17
中古本屋さんで、手に取り、裏書を読んで既視感。読了を思い出しました。駅で轢死した老人は事故死だったのか…、悲しい物語でした。保険調査員が調べるんですよね。読了後、かなり時間がたっているので、内容はボケぼけ状態ですが、ホームからの転落が事故か、自殺か。目撃者もいて、事故とされ、保険金が請求されるのだけれど、ここから深堀していくんですよね。最後どうなるかを覚えていなくて。どうなるの? タイトルから「推定無罪」を思い出した。結論は調べるの止めます。たぶんですけど、松本清張賞をとったし、結論はその路線ですよね。2022/05/21

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