出版社内容情報
結婚式のキャンドルサービスに、原爆の火を使えって?
広島と長崎に原爆が投下されてから60年・・・。父親から突然、結婚式のキャンドルサービスに「原爆の火」を使ってほしいと頼まれました。あなたなら、どうしますか。
戦後60年を過ぎても日本人の心を重く揺さぶる現実と、彷徨える魂の文学。
内容説明
60年後の原爆小説!無原罪のマリア像が見つめる現代の闇。著者渾身の問題作。
著者等紹介
田口ランディ[タグチランディ]
東京生まれ。2000年に長編小説「コンセント」を発表、人間の心の問題をテーマに幅広く執筆活動を展開。2001年に「できればムカつかずに生きたい」で、第一回婦人公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベイマックス
81
原爆に絡めた4つの短編集。◎『永遠の火』に登場した、原爆の火は実在するとのこと。◎『被爆のマリア』だけ、長崎の原爆を題材とはしていたけど、関わり方としては薄く、DVや虐待の話だし、店長もなんだかな…。2020/12/10
★YUKA★
43
他の作品を読んで、少し苦手だったランディさん。『60年後の原爆小説!』と帯にあったので、手に取ってみたけれど…やはり苦手でした(ノд<)それでも、イワガミは4編の中では良かったです。2016/03/28
いろは
29
ちょっと詩的で幻想的な文章。「あっ!もしやこれは、私の苦手な純文学では!?」と途中で気づきつつ読了。原爆を扱う作品の中でも、投下直後ではなく、だいぶ前後した時代を描いているのが面白い。原爆が惨いことを理解したその後はどうしたらいいのか?千羽鶴をおるという行為がまとう厳粛さについて、そんなちょっとした文章が、さっくり胸に刺さります。たまにはこういう本も読まなきゃなぁと思いました。★★★2018/10/15
きわ
7
田口ランディさんのエッセイは全て読んでやろうと昔決めた。でもこれエッセイじゃなかった。案の定そこまでの感動はなかったけど、静かな筆致で読みやすかった。あなたの言うことも少しわかる、っていうのが根底にある気がする。やっぱりエッセイが好きだ。2016/08/22
海山ごはん
7
現代を舞台にして、広島と長崎に落とされた原爆にまつわる四つの短編を収録した、小品集です。その中の『イワガミ』という作品では、原爆投下前の広島を描こうとしてます。忌まわしい過去を背負わされてしまった街にも、のどかな風景の中で穏やかに暮らす人たちがいた事を感じる事ができました。天災ではあるにしろ、東北の震災を経て、原爆に対する考え方も変わりました。2015/08/22
-
- 電子書籍
- 強制救済フラワシちゃん【タテヨミ】(1…
-
- 電子書籍
- 週刊MONODAS No.5 2025…
-
- 電子書籍
- 週刊東洋経済 2017年9月23日号 …
-
- 電子書籍
- KansaiWalker関西ウォーカー…