内容説明
「あいつが浮かれ蝶々なんぞにひっかかるものか」麻生家に通う途中で感じた熱い視線。新内流しの娘、お蝶の思惑を量りかねる麻太郎だったが…。大人の入り口に差しかかった麻太郎、花世、源太郎たちが大活躍。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ときわ
5
再読。とうとうかわせみ江戸編の最後。麻太郎、源太郎、花世の三人が事件に首を突っ込む様子は、その後のことを予感させる。江戸編の最後はどうだったんだろう?覚えてないなあと思っていたが、「公孫樹の黄ばむ頃」だったんだ!この話だったら覚えているわ。るいは子供だったし、とても不安だった時の記憶を封印してしまい覚えていなかった。年を重ね幸せな時に、ちゃんと思い出せて良かったと思う。これからるいを待っているのは、激動の時代と辛い出来事だ。2020/08/24
kagetrasama-aoi(葵・橘)
4
第三十四作目。江戸編の最終巻。子供達の成長が著しいです。明治編を知っているだけに切ないです。久しぶりにるいの逞しい姿読みました。東吾の剣の達人ぶりも……(涙)。江戸の情緒がいっぱいの”かわせみ”、このまま続いて欲しかったけど、作者さまが仰るように、源太郎が誕生して否応なしに時が流れていくようになりました。江戸編が終わるのは寂しいけど仕方ないですね……。2017/10/04
Angelina
3
旧かわせみシリーズ最後だと思うとこの江戸の世が泰平に続いてくれと思わずにはいられない。題名の「浮かれ黄蝶」で麻太郎に惚れるお蝶さんが後々新シリーズに登場しますよね。出世欲?いかにも玉の輿にのりそなガツガツした感じはこの頃からはっきりとあるので成る程という感じですね。2010/01/16
文章で飯を食う
2
話の種類が、結構多くておもしろい。 このまま続けばいいのに。2011/05/31
めぐみこ
2
子どもたちの成長におどろかされた今巻。これで江戸編ラストかと思うとしんみりする。2010/04/14