出版社内容情報
喧嘩、博打、女遊び……森の石松、大政、小政ら次郎長一家オールキャストで臨む待望の“山本版・清水の次郎長”。NHKドラマ化決定!
内容説明
次郎長が、石松が、命知らずの男たちが、時代をかけめぐる。一力版“清水の次郎長”
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校電子科卒業後、さまざまな職業を経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年「あかね空」で第126回直木賞受賞。江戸の下町に住む庶民の暮らしを、人情味あふれる筆致で描く作風で多くの読者の心をつかむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみねこ
62
名前だけは良く知っているのに、何をした人かは曖昧だった「清水の次郎長」。その生涯を、同じ日に生まれ、次郎長を支え続けた音吉が語る。幕末から明治を生きた侠客、情に厚く、受けた恩は忘れない。確かに伝説の人物だと思った。2024/10/30
wasabi
12
清水の次郎長に森の石松、かつて父からよく聞かされた二人。どうやらかなりお気に入りの仁俠の徒なんである。我が世代の者どもは一様に彼らの名だけは知っている。ところがこの年に至るまで、彼らについて具体的な生き様なり功績なりをなんも知らない。近頃はテレビや映画でもその名をほとんど聞かないし、知らなきゃ知らないでいいんである。が、一力さんの著作を検索していたらこの本を見つけ、父のことを思い返したりして読みたくなった。ん〜、まあなるほど。昭和のおとぉさんまでは好いたであろう男気一本。でもやはり分かったようで分からぬ。2024/03/21
藤枝梅安
4
「オール讀物」に05年1月号から06年1月号まで連載された長編。舞台は駿河の国・清水湊。「清水の次郎長」として知られる侠客の物語。明治26年から物語が始まる。次郎長と同い年の幼なじみで次郎長を支えた、音吉が語る次郎長の思い出話、という設定。薪炭商を営む美濃輪屋の次男として文政3年の元旦に生れた長五郎は母親の弟が営む米屋・甲田屋に養子に出され、米屋を継ぐことになる。米蔵の仲士・源次郎を兄のように慕う長五郎は、その後の人生で常に源次郎を範としていくことになる。2009/10/30
半べえ (やればできる子)
0
★★★★2010/02/27
けい
0
いやぁ、格好良かった。切ったはったは誉められたことじゃあ無いけれど、心意気は見習いたい。けじめ、とか、恩義とか、何より自分を律する心、忘れちゃなんないな。2012/12/01