円を創った男―小説・大隈重信

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163246604
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

旧幕時代の複雑な貨幣制度を廃し、統一通貨を「円」と命名する―。若き日の大隈重信の苦闘を通して、近代国家誕生のドラマを描く歴史小説。

著者等紹介

渡辺房男[ワタナベフサオ]
1944年、山梨県甲府市生まれ。東京大学文学部仏文科卒。NHKディレクターを経て、現在(株)NHKエンタープライズ・プロデューサー。1999年、「桜田門外十万坪」で第23回歴史文学賞受賞。同年、「指」で第18回世田谷文学賞受賞。2001年、「ゲルマン紙幣一億円」で第15回中村星湖文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takao

2
ふむ2023/12/19

薦渕雅春

2
図書館で見かけて これは読んでおかないと 、と。途中 、円を創った のなら 大隈重信こそ お札の肖像になってしかるべし、と思ったが 何か理由があるのかな 。明治維新 外交と財政に力を発揮し 明治政府の統一貨幣として 円を創った 、その当時で 33歳であったとは驚き 。大久保利通と反駁し 第一線から引いたかと思ってたら 政治的な思惑から復活する 。しかし 、総理大臣にもなった晩年よりも 版籍奉還 、新貨幣 、廃藩置県 を実行して行った若き頃が 最も力を発揮したようだ と感じた 。2014/10/01

脇山泰典

1
日本の共通通貨を作り、経済と外交の基礎を作った大隈重信の奮闘記。 明治時代に入り、先進国として歩みを始めようとする日本の重要課題となった全国共通通貨の作成。紆余曲折し、藩の後ろ盾もなく自らの能力を信じ、実績を積み、円を作った奮闘過程は学校で学ぶ大隈のイメージを変えるものでした。 日本が世界と肩を並べるために信念を貫き、身を削りながらも政策を断行していった重信はいまのアメリカに依存する日本を見て何を思うのか。重信の人生から信念を持ち続ける心の強さを教えてもらいました。2016/02/21

jyoseta

0
「国づくりの根本は外交と会計にある」と信じ、奔走した大隈重信と、男達の物語。 激動の時代に、円という、今の日本の根幹を作り上げた陰には、人々の思惑、諸国の影響、国民の流れなど、歴史上の人々の苦悩や努力があるのだと生き生きと伝わってきました。 高校の日本史の授業が朧げに思い出されてそこも楽しかったです。2017/08/23

bigtree

0
最近、歴史のなかの経済に関心があるので、大筋楽しく読めた。しかし、金銀の交換比率なんかの話題はすっきり理解できない頑迷なド文系の我が脳。勉強が必要だなあ。2013/05/01

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