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エムズワース卿の受難録―P.G.ウッドハウス選集〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 447p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163246000
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

綿菓子のようなスローな頭脳の持ち主、第九代エムズワース伯爵。美しい庭と平穏な暮らしを何より愛する老伯爵に、今日もトラブルが容赦なく襲いかかる。不肖の息子に鉄血の妹。腕はいいが頑固な庭師。騒動に揺れる伯爵の領地に平和は戻るのか?世界で高い人気を誇るエムズワース卿シリーズの全短編に加え、巻末にアントニイ・バークリーによるウッドハウスのパロディも収めた第2巻。

著者等紹介

ウッドハウス,P.G.[ウッドハウス,P.G.][Wodehouse,P.G.]
1881年、英国はサリーに生まれたユーモア小説史上最大の巨匠。Hong Kong and Shanghai Bank勤務のかたわらに執筆活動を開始、やがて作家専業となり、世界で知らぬ者のない大作家となった。生涯の多くをアメリカはロングアイランドで送り、1975年、惜しまれつつ逝去。ナイトに叙せられた直後のことだった

岩永正勝[イワナガマサカツ]
1940年、長崎県生まれ。東京大学教養学部教養学科卒。99年より英国P.G.ウッドハウス協会会員

小山太一[コヤマタイチ]
1974年、京都府生まれ。英国ケント大学英文科博士課程修了。和洋女子大学英文学科専任講師、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネコベス

32
野菜や花を愛でて豚を育て静かに暮らしたいエムズワース伯爵。しかし綿菓子のような頭脳を持つぼんやりした伯爵は日々面倒に巻き込まれる。ガミガミ口うるさい妹コンスタンスやお調子者の次男フレデリックが持ち込むトラブルにてんてこ舞いする老伯爵のとぼけたユーモア短篇14篇とバークリーによるパロディを収録したウッドハウス作品集。「豚、よォほほほほーいー!」「ガートルードのお相手」「伯爵救出作戦」が面白かった。2021/08/24

藤月はな(灯れ松明の火)

30
豚と南瓜、美しき庭を愛するふわふわ綿菓子のようなおつむのエムズワース卿。腕前は一流だが頑固な庭師に業を煮やし、解雇するものの南瓜の管理が彼しかできなくて頭を抱えたり、失踪した豚を素晴らしきテノールで呼ぶ愛すべき庭馬鹿の御殿様である。まずは各話のユーモラスな題名に噴き、むくむくの鬚を生やす御殿様に絶望して真剣に辞職を考える執事、威厳を気にする恐るべき鉄血の妹、笑うセールスマンのちゃらんぽらんな息子、愉快な逃亡劇を繰り広げた花盗人の姉弟などの人物も愉快、愉快。アントニー・ヴァークリーのパロディもあるよ♪2012/09/12

紅はこべ

19
楽しい本。くすくす、にやにや系。どの作品もよかったけど、特別収録作品の「天翔けるフレッド叔父さん」が特に気に入った。英国小説では甥に迷惑をかける放蕩者の伯父(叔父)さんって、定番なんですかね。それにしてもエムズワース卿の姪って美人揃いだな。2008/05/26

歩月るな

18
05年訳出。巻末に当時の真田啓介氏による『ウッドハウスは探偵小説がお好き』とバークリーのホームズパロディが付録として付いている。ブランディングズ城シリーズとして纏められているが、ウースターやビンゴと同じくのらくら倶楽部仲間であるフレディ・スリープウッドのビルドゥングスロマンでもあり、その成長っぷりには感動すら覚える。ユーモア小説として忠実にビンゴよろしくラブコメを展開するが、そのコンゲームっぷりは緻密で吹き荒れる『無法の嵐』は宛ら芸術の域。収録作の個々の発表年代は実はかなり幅広い。世界観の共有が楽しめる。2018/07/03

鏡也

15
豚、よォほほほほーいー!で、耐え切れなかった。思い出すだけで笑いが込み上げてくる><電車の中で読んではいけない一冊。2017/09/18

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