内容説明
幼い日に恋した婚約者は、私の成長を見ずに殺された。彼の仇をとり、志を守るため、本日より刺客となる!心に、黒が満ちてくる。長篇中国活劇小説。
著者等紹介
森福都[モリフクミヤコ]
1963年、山口県生まれ。広島大学医学部総合薬学科卒。96年、「長安牡丹花異聞」で第三回松本清張賞を、「薔薇の妙薬」で第二回講談社ホワイトハート大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
11
漆黒泉=原油をめぐる権謀、恋、冒険。傑作中国活劇! 8歳の時晏芳娥の前に典雅な貴公子が現れて言った。「私はお前の夫となる男だよ」。だが僅か2年後、宰相の嫡子である未来の夫は死ぬ。許婚は当時の宋の宰相・王安石の長男で、当世きっての秀才と名高かった人物。王安石の推進する「新法」にも大きく貢献していました。そして9年後、17歳になった芳娥は許婚の死は殺人だったことを知ることになり、犯人を探し始めます。犯人は「新法」瓦解をたくらむ、旧法派の大物・司馬公と思われるのですが…。2005/09/25
よっち
4
亡き許婚の仇を打つため、そして願いを叶えるために、長身を活かし男装して漆黒泉を目指す主人公。道中を共にする面々同士の疑惑、嫉妬、さらに裏切りと、ドロドロしそうでいながらも、主人公の性格からか読後感はスッキリ。森福さんが書くチリチリするような恋心は始めてだったので、新鮮。2012/05/05
小春
1
舞台装置は面白いのになあ、ちょっと未消化な気がしました。登場人物がどうにもてんでんバラバラで、集約していかなった感じ。2016/08/08
麻耶子
1
少遊、影薄っ!ちょっとモヤモヤが残るなぁ。2013/07/08
pin
1
久しぶりの森福作品。面白かった。アクションあり、恋愛あり。けど爽やかなとこがいいです。何でだか中国物が好きですね。2011/10/14