内容説明
亭主が出ていった、二人の子供を抱えて、家賃も払えない…不幸?いいや、ディア、そんなものは、人生のちょっとした煩いみたいなものさ。伝説の女性作家にしてアメリカ文学のカリスマ、待望の第一作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kazi
22
村上春樹さんの翻訳ということで読んでみました。はっきりいって、難しかった^^; 出版までに短編をあらゆる雑誌に短編を送っては断られたと書いてはあったが、こんな読み込みづらい、独創性の塊みたいな短編集が、ちゃんと刊行されて、広く受け入れられてるアメリカって凄くないですか?(^^;; アメリカ短編文学の懐の広さにぶっ飛ぶね。読んでいる時、レイモンド・カーヴァーとの相似性ばっかりが目について感想に書こうと思っていたのだが、訳者のあとがきで春樹さんが逆にその相違性について書いていて書きづらくなってしまった^^;2024/04/03
Syo
19
なんか変だけど面白い2023/11/02
メセニ
7
『最後の瞬間のすごく大きな変化』を学生時代に読んで、わりに苦手だったんです。文章が。噛み砕けない部分はとことんダメで。で、今回はどうだったかというと、やっぱりダメなんです。ただ、だからって嫌いにもなれないし、こうやって二冊目読むくらいにはずっと気になってて、いつ翻訳されるか知りもしない三冊目が待ち遠しくて仕方ない。不思議ですよね。一体何に惹かれてんだか。ペイリーさんが育児をしながら、暇を見つけてはキッチンのテーブルで書き溜めた短編、雑誌に送ってはことごとく返却されてきた短編、面白いので手に取ってみません?2016/09/25
sashawakakasu
6
難解でした…。また余裕のある時に再読したい。2020/09/17
hirayama46
5
もっと鬱屈した話で固められているのかと思ったら、そうでもなかったです。奇想コレクションっぽいへんてこな短編があったり、どこかとぼけた味わいを感じさせる作品もあり、楽しめました。しかし、この短編集のタイトルは好き。「ちょっとした煩い」の集積が人生そのものという感覚、ありますよね。2019/10/15