内容説明
しつけなんてきらいだ。それよりもおかあさんにだっこしてもらいたい。せなかやおしりにだきついてぎゅーってしてみたい。朗読会で誰もが泣いた、感動の物語が絵本になりました。
著者等紹介
明川哲也[アキカワテツヤ]
1962年、東京生まれ。90年、ドリアン助川の名で「叫ぶ詩人の会」を結成。99年、解散。2000年~2002年、ニューヨーク在住
児嶋サコ[コジマサコ]
1976年、東京生まれ。99年、京都市立芸術大学美術学部絵画専攻卒業。ロンドンのRoyal College of Artに留学し、2001年、京都市立芸術大学美術学部絵画専攻修士課程を修了。京都、大阪、東京を中心に個展・グループ展を多数開催
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
81
私は卒論は「児童虐待」で書きました。30年程前です。『虐待する母親を孤立させてはいけない』と偉そうに書きました。仕事でも、母親にあるいは父親に、寄り添うよう心がけてきました。加虐側を責めても問題は解決しないし、それ相応のバックグラウンドがあることは周知の事実だから。それでもこの絵本は、子どもを殴ってダンゴムシにした母親に読んでもらいたい。死んで「ぼくはどうやら、もうぼくではないようです」と子どもに言わせた、収監され空を見上げている母親に、厳しくとも敢えて読んでもらいたい。救いのない、悲しすぎる絵本でした。2016/06/16
七色一味
42
読破。ドリアン助川さんの別ネーム。前半の、生きる喜びを謳歌するような明るさとの陰影もきつい、腸を振り絞って出すようなこころの叫びが綴られた、悲しい絵本です。最後、それでも会いに来るのは、サガなのかなぁ。その辺りはちょっと納得できな部分ではありますが、イタイんですが、読んで欲しい作品です。2015/04/03
かおりんご
37
絵本。児童虐待がテーマ。とってもヘビーで、読んでいて心がいたくなります。子供より大人向け。だけど、この本を手にするような人は、虐待しないと思うな。弱い大人です。2014/05/24
てんちゃん
35
図書館で書庫から出してもらって読みました。虐待を受けて亡くなってしまった子の目線で描かれた絵本。著者の名はドリアン助川の別名です。淡く可愛らしい絵が後半は暴力を表す荒々しい色彩に変わります。読んでて悲しくて悲しくて、図書館で落涙。悲しい絵本過ぎて、子供には読ませられないし、虐待している母親に読ませるにはあまりにも強烈だし…。行き場がなくて書庫なのでしょうか。虐待によって亡くなってしまった子供たちに捧げたい絵本です。このレビューを読んで関心を持たれた方は読んでみてください。間違いなく心に残る絵本です。2017/12/24
ann
25
今もどこかで、こんな状況下にいるであろう幼子のことを考えてしまう。何も出来ないことが苦しい。2016/06/17
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