特務艦隊

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  • サイズ B6判/ページ数 412p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163240008
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

いまも地中海はマルタ島に建つ慰霊碑。それは友軍のために果敢に戦い、地中海に散った日本海軍軍人を祀る。英国海軍軍人を父に持つC・W・ニコルが勇壮に描きつくす第一次大戦の秘話。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

21
時は1917年、第一次世界大戦中の地中海はドイツの潜水艦の活躍により「Uボートの池」と呼ばれた。英国と連合国の輸送船防御の為、日英同盟に従い、第二特務艦隊が編成、8艦がマルタ島に派遣された。海上での見えぬ敵の攻撃と陸上でのドイツ側スパイを暗殺するなど、シリーズ前作が嘘のような緊迫感ある内容が続く。第一次世界大戦の事もほとんど知らないが、この特務艦隊が派遣され、犠牲者の慰霊碑がマルタにある事も知らなかった。 三郎の父の物語りの「勇魚」は読んでいないが、読み応えのある大作。2015/12/21

零水亭

6
第一次大戦次に地中海に派遣された日本艦隊のエピソードって余まり一般に知られていないので、(小説なので創作も含まれるでしょうが)ありがたいです。別の人の書いた本だと、日本艦隊は当時の同盟国から、結構陰湿な差別を受けて苦労していたらしいです(池田清『日本の海軍 下巻』?)。ただでさえ、マトモな対潜兵器がなく、ストレスフルな状況だったのに… 

siopop

1
最近面白い本に当たっていなかったようで、本を読む速度がやたらと落ちていました。 少しページをめくるのですが、直ぐ脇に置いてしまったり。 それがこの本を読み出して、急に世界が変わりました。昨日は夜中までずっと読みふけり今朝は寝坊し・・・ 早く寝なくてはと思うのですが、どうしてももう少し、後少しと読みふけってしまいました、面白かった。この本で銛一三郎のお話が一段落してしまったのがとても残念でしょうがないです。続編はもうないのだろうか? もっと読みたい!2012/04/29

鐵太郎

0
歴史的背景とその解釈については、本当かな、と思えるところは後で裏を取る必要がありそう。日本の過去には、いろいろなことがありました。今の視点で見て、正しいと言えないことも多い。しかし日本人が過去に遠い世界に遠征し、赫々たる戦果を上げた。これは事実なのです。たとえその意図が純粋であろうとなかろうと。今の価値観では正しいとは言い切れない事も入っています。でもね、昔の人はこんな意志があったんだよ、こんな正義もあったんだよと言うことを、たとえ冒険小説の中だけでも伝えて行くべきじゃないか。そんな事を考えました。2008/08/01

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