きずな―信太郎人情始末帖

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163231402
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

おぬいの窮地を救った信太郎の父・卯兵衛。病身をおしておぬいに信太郎との正式な縁組を強く勧めるが―。いよいよ佳境の時代小説連作集第四巻。

著者等紹介

杉本章子[スギモトアキコ]
1953年福岡県生まれ。ノートルダム清心女子大国文科卒。79年『男の軌跡』で第四回歴史文学賞佳作に入選。89年『東京新大橋雨中図』で第一〇〇回直木賞を受賞。『信太郎人情始末帖』シリーズ『おすず』は第八回中山義秀文学賞を受賞した
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感想・レビュー

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れみ

69
信太郎シリーズ4作目。信太郎とおぬいの件より貞五郎と小つなに急展開が。貞五郎との今後に思いを巡らす小つなの心情を思うとき、そこにはおぬいの心情をも描かれているのがまた…上手いなあ。そんなわけでこの巻は小つなとおぬいの視点のお話があり、このふたりのかっこよさに惚れ惚れさせられた。そして…信太郎とおぬい、そして信太郎の妹・おゆみの恋の行く末を握る、信太郎の父・卯兵衛。ああ、こんなことになるとは…。早すぎる…。涙が止まらない…。この先どうなるんだろう…。2019/05/11

ぶんぶん

13
【図書館】シリーズ第4弾! おぬいの昔の男から文が届く、もって回って卯兵衛が機転を効かす。流れは貞五郎の兄の死に関係する、信太郎は何とか手がかりを繫いで解決を見る。 しかし、ちょんの間で登場する同心・三上をも巻き込んで思いもよらぬ方向へ。 短編集の体裁を取っているが堂々の長編作、巻き込まれる芸者が哀れ。貞五郎と小つな、信太郎とおぬい、二人の仲は付かず離れず、じれったいが仕方ない。そんな中、信太郎の親爺の卯兵衛が心臓の病で・・・いよいよ、佳境と言う所で幕、次を次を読まねば落ち着かぬ。杉本さん、罪な人です。 2019/05/01

星落秋風五丈原

11
おぬいの窮地を救ったのは、信太郎の父・卯兵衛だった。信太郎とおぬいの関係を案ずる卯兵衛はある日倒れて……好評シリーズ第四弾 2004/07/10

るう

6
信太郎が知らないうちに父美濃屋卯兵衛がおぬいや息子の千代太と接し距離を縮めていく。部屋住みで笛吹きの貞吾郎は兄の急死で跡目を継ぐことになり兄の不慮の死の真相を探る。クライマックスへ2020/07/05

丸太

6
面白かった!出来た父が命に代えて、二人の縁を先に進めた。残る男連中では、手強い女達には勝てそうも無い。さぁて、おぬいさん如何する。実に楽しい。また、推理捕物、人情話も相変わらず冴えている。2016/08/01

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