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歌い屋たち

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163230900
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

自伝か、フィクションか!? 初の書き下ろし小説。

「歌で何かを伝えたい。でも伝える何かが、俺にあるのか!?」70年代、フォーク歌手を目指し工場で働く主人公の青春をみずみずしく描く。

内容説明

1970年代。工業高校を卒業した有賀は下町の塗装工場で働いていた。楽しみは寮で友と交わすフォーク談義だけ。ベトナム反戦、反体制気運の頃、若者はメッセージ性の強いプロテスト・ソングを信奉していた。そこを同僚の中年男が訪れる。上野の孤児から流しになったという男のギターと歌を聴くうち、彼の心に疑問がせり上がってくる。「俺達の歌う反戦歌ってなんだ。歌で何かを伝えるんだ!と意気込んだところで、その何かは、いまの俺のなかにあるのか」いつかはフォーク歌手に、と思っていた有賀に芽生える根源的な疑問。そして有賀のたどった道は―あの時代を生きた者だけが語れる情熱と純粋さ。著者初の長篇小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koz

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近年の音楽にはメッセージ性がない云々としばしば耳にするが、込められているメッセージにもどれほど歌うものにとっての切実性ががあるのかと筆者は問う。メッセージも、歌うことですらも時代に流されているだけの空虚なものでないのかと。音楽業界の変化もありここにでてくるような歌い屋たちには厳しい世だが、真に心に響くうたを聞いてみたくなった2011/09/19

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