内容説明
御家人としての職をしくじった大番屋元締のもとに、毎日のように持ち込まれる市井の相談事。娘と婿の家庭内不和に悩まされながら、難問、奇問の数々に、今日も鏡三郎が知恵を絞る。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。雑誌記者を経て、85年『大君の通貨』で新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で直木賞を、それぞれ受賞
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感想・レビュー
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司
1
前作のちょっと粋にみえるところが減ったかな、と。引っ越してしまったのでしょうがないけれど、前の大家である殿様、奥様とのおもしろいやりとりがなくなったのも残念。とはいえ小説自体はあくの強いキャラが引き起こすもめごとが生き生きとして楽しい。2014/04/20
なかがわみやこ
1
復習。知り合った人と仲良くなって、準レギュラーとして後から出てくる。繋がり方が浮き世ね、って感じで好き。2010/10/23
沼田のに
0
お話が二重三重に絡みつき、布石が複数の意味合いを持ち、果ては前巻の因縁までかかわってくるというタイトルや表紙絵にそぐわぬ油断大敵の内容で、登場人物の名前・官位を忘れると読み進めるのに支障が出る。しかし話は説得力があって意表をつかれて面白い。が、手強い。俺の手に余るの少し手前。7/102014/02/14
chatarou
0
「いまどき流行らぬ忠義の臣」誰から漏れたのだろう?2012/06/04