感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねむねむあくび♪
62
図書館の本。文学バーに置かれていて、興味を持った。初、庄野作品。作品といってもエッセイになるのかな?年老いた庄野さんの日々の暮らしが素朴に綴られていて和む。悪いこと嫌なことは書かれず、鳥や花やご近所さん息子娘に孫曾孫との交流が、「ありがとう」と「うれしい」に彩られている。同じ事が何度も登場しておやおや?と思ったりしたが、それさえも、繰り返される穏やかな日々を伝えていて、心が安らかになる。安眠剤のように、寝る前に読むと、いつのまにかウトウトスヤスヤ…(っ ˘ω˘ )zZ 心が穏やかになりました。ありがとう。2015/09/05
二戸・カルピンチョ
24
驚くべき反復の文章だ。日記仕立ての私小説。それにしても内容を繰り返すならまだしも、同じ単語を使ってほぼ同じ文章を綴っている。何度も何度も。しかし別の日のことなのだ。日々が繰り返し訪れてゆっくり季節が進むということか。冒頭近く80歳の誕生日について、中程には平成14年の日付の手紙について書いてあるがその年は81歳。同じ年のように書いているのが面白くエッセイでないとわかる。私はまだ庄野潤三を捉えていない。2026/09/27
くみ
19
私が思う丁寧で豊かな生活のお手本のよう。家族やご近所付き合い、そしてたまの旅行や宝塚観劇。金銭的に余裕があっても気持ちに余裕があるとは限らない。折々目にする庄野さんの「ありがとう」に周りを気づかえる余裕が滲み出る。そして庄野家は適切な距離感を持つプロ。冷たすぎずかつお節介でもない快い人間関係を保つ術が自然に身についている。礼儀やマナーがあるとはこういうことか。庄野さんのお家では家族の規律も暗黙に共有されているように感じた。表紙絵もきれい。2020/06/13
ぱせり
9
老夫婦の日々は丁寧だ。静かに安らかに続いている。でも、本当は、日々よいことばかりじゃないはずだ。幾つになったって、怒りや悲しみ、心配事が、寄せてくるはず。それだから目を転じれば、ありがとう・よかったが、こんなに沢山ある、と知ることは嬉しい事だ。私もささやかな良いものを大切に拾い集めていけたらいいなあ、と思う。2019/05/18
みなず
7
庭の花木と鳥たち、定番のお店、いつもの登場人物、一日の終わりのハーモニカと唱歌。どうかこの静かな日常が、変わらずに繰り返されるよう祈りつつ、読み終える。常に“楽しかった”“ありがとう”の一言が書かれており、読めば読むほど、私も同じくと、言いたくなる一冊。2015/08/16




