はじまりのうたをさがす旅―赤い風のソングライン

はじまりのうたをさがす旅―赤い風のソングライン

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163226200
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大人になりきれない音楽家志望の会社員が、”赤い大地”でのサバイバル旅行に巻き込まれる。民族の自立と歌の本質をめぐる冒険小説

内容説明

東京で暮らす平凡なサラリーマンが巻き込まれたオーストラリアへの旅―。アボリジニ文化の創造にまつわる「歌の道」をトレースしながら、国籍の違う仲間たちとともに、民族の垣根を超越する音楽の本質を訪ねる。著者初の本格冒険小説。

著者等紹介

川端裕人[カワバタヒロト]
1964年、兵庫県明石市に生まれ、千葉市で育つ。東京大学教養学部卒業(科学史、科学哲学専攻)後、日本テレビに入社。主に科学関係の担当を経て、97年に退社。98年、「夏のロケット」でサントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

17
2段組345ページという長編。 真珠ダイバーとしてオーストラリアに渡ったハヤトの曾祖父ヨウ・ワジマが、アボリジニの英雄となった。 その遺産を受け取る為のゲームとして、オーストラリアの砂漠を歌を探して進む旅。 その旅の意味が、ハヤトにも分かってなかったように、読者の私にはなお分からず、頭がこんがりました。 「歌が人に届くのは決して人を動かすためじゃない。ー中略ー けれど、歌は人に届き、人を動かす。そうでなければ歌じゃない。」という事? 川端さんもミュージシャンだそうです。2014/05/29

fig

2
高まる空気の中で感動のフィナーレ、となりそうな展開も、この作者にかかれば一筋縄では終わらない。旅とそれが終わってからの物語。好き嫌いは別にして、人間臭さは終わってからの物語の方が近いのかもしれない。時々主人公の一人称が苛立たしく感じることもあるけど(笑)、面白い本でした。2009/09/09

トコ

1
 ソングラインのための砂漠でのサバイバル、そしてコロポリー。でもそこから次の物語が始まる。  日本人和島洋とアボリジニ、土地は継承するもの、所有という概念を持たないがゆえに土地を奪われてしまったアボリジニの創世神話。94歳で死んだ和島洋、最終的に子供は50人を超え、今では子孫が1000人以上。そしてはじまりのうた。よくこれだけのものが一つの物語の中に入りますね。  理解できてないことは多いですが、面白かったです。2014/06/25

punyupunyu

1
長いおはなしでした。アボリジニ文化。その歴史をしるした唄。ソングラインは唄で表現された旅。冒険もののお話は好きなんだけど、今一つだったかな。2012/11/23

さりー

1
ソングライン 魅力的です。砂漠ではなく水の少ない土地なんですね。でも雨が降る。行ってみたいです。2011/02/21

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