内容説明
一九八九年七月、上海天安門事件の余燼くすぶるなか、中国大陸に消えた父を追って魔都に降り立った男が出会ったのは女、逃亡リーダーの恋人。一九九五年一月、神戸震災の朝、瓦礫の街をさまよう二人。この恋はどうなる?父との再会は果たせるのか。
著者等紹介
辻原登[ツジハラノボル]
1945(昭和20)年和歌山県生まれ。90年「村の名前」で第103回芥川賞受賞。99年「翔べ麒麟」で第50回読売文学賞、2000年「遊動亭円木」で第36回谷崎潤一郎賞を受賞
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