内容説明
人気作家たちが、それぞれ最も思い入れのある自作短篇と、影響を受けた作家の短篇を収録。さらにその2篇にまつわる書き下ろしエッセイを添えた、アンソロジー第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流之助
11
第1巻とは違って本格ミステリではなく、作品自体にミステリ的雰囲気があるようなものがセレクトされている。作品自体も面白かったけれど、書き下ろしエッセイがかなり読み応えがあるのも特徴。次の巻も読みたい。2024/12/02
こまったまこ
7
ハードボイルド系小説の第一線で活躍される5人の作家による最も好きな自作品と他作品の選集とエッセイという面白い企画本です。黒川さん目当てでしたが既読でした。私も『カウントプラン』は好きです。エッセイも面白かった。他は大沢さんの『湯の町オプ』が面白く長編で読みたくなりました。真保さんの『遺影』も良かった。それぞれの作家が選んだ他作品も興味深いです。なぜその作品を選んだかがエッセイで書かれているので余計に面白く感じました。2015/04/17
きら
3
藤原伊織さんの『雪が降る』と真保裕一さんの『遺影』が良かった。最近、年齢的な事もあってか、人生の積み重ねを描いたような話が好きになった。二つとも、読後感がいいので、ジーンときた。 黒川博行さんの『カウント・プラン』は以前、違うアンソロジーで読んだ事があって、変わった設定だなぁ、と思っただけに、裏話が読めて嬉しかった?2018/12/29
言音 / 放置気味…。
3
ミステリー作家が選んだ“もっとも好きな自分の作品”と“もっとも好きな他人の作品”そして選んだ理由を解説したエッセイまで収録された贅沢なアンソロジーの第二巻。全て未読。『影』という題の通り、どれも影のある作品でハードボイルド系のものが多い。向田邦子作品は読んだことがないのに、しみじみほのぼのした感じだという勝手なイメージを持っていたので、今回初めて読んで驚いた。藤原伊織の『雪が降る』/真保裕一の『遺影』が良かった。2013/02/12
aoi
1
真保裕一「遺影」を読んで、作家も芸術家なんだと改めて実感させられた。 写真家の心情が本当の様に現されていたからだ。 短編なのが惜しい気もするけど、長編にすると惰性というか、中だるみが出てしまうので、これで良かったのかもしれない。 人間の生き様・生涯の儚さというか悲しみを感じられる作品だった。 2017/11/17
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