黒い悪魔

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  • サイズ B6判/ページ数 461p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163220505
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

カリブ海のコーヒー農園の白人農園主と黒人女奴隷の間に生まれた混血児が、父の祖国フランスへ渡り、軍人となる。やがて膚の色と勇猛な巨躯から、敵に「黒い悪魔」と恐れられた。皇帝ナポレオンも一目おいた文豪デュマの父親の破天荒な人生。

著者等紹介

佐藤賢一[サトウケンイチ]
1968年山形県鶴岡市生まれ。98年9月東北大学大学院文学研究科(西洋史)を単位取得退学、現在は執筆に専念。93年「ジャガーになった男」(現在、集英社文庫所収)で第6回小説すばる新人賞、99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

14
(図書館)文豪デュマの父が黒人のフランス共和国軍の将軍とは知らなかった。生きていくことって、そんなに辛いものなんだというのが一番の感想。黒人奴隷でありながら、白人貴族の血をうけたこと、平等の精神を標榜するフランス革命の時代であったことが、かえってデュマの苦しみを深めている。読んでてしんどい。2017/03/27

80000木

9
強い。ちょっと性格があれやけど、豪快さが気持ちいい。息子の話も読まないと。あ、三銃士読んでねえや。まずそっち読まないと。最後の方読みながら、今の息子が自分をどう見るのか考えてしまって、なんかちょっとへこんだ 笑 。さすがにここまでのヒーローにはなれまい 笑 。2017/05/28

α0350α

9
フランス革命の頃にあのデュマの父親がこんな活躍をしていたとは知りませんでした。小説フランス革命も楽しみにしているので、そこで知った人物も何人か登場して楽しめました。戦場でのデュマ将軍の大暴れはワクワクしながら読みましたが、もう少し先を考えて行動できていればもっと大物になったんでしょうね。残念ですがそれがデュマっぽいと思えてしまいますね。次は息子の話を読みます。2012/08/07

鐵太郎

9
フランス革命後に頭角を現した黒人との混血児、デュマ将軍の一生です。ナポレオンに心酔し、その後袂を分かって惨めな晩年を過ごしましたが、その豪快な生涯は息子大デュマの心に残りました。  ・・・チョコレートとか双眼鏡とか木造船の丸窓とか、突っ込みたいミスはあったけどまぁいいか。(笑)2007/08/06

井戸端アンジェリか

8
なんとも豪快で痛快の一言。それに比べてナポレオンの小さい事よ(色々な意味で)。 文豪デュマの父なのに余り知られていないのはナポレオンの差し金なのかと邪推したり、肌の色のせいなのかと思ったり。終始゛奴隷゛が心の底にあってキツい。もしも白人だったら、もしも父の姓で入隊していたら、もしも穏やかな性格だったら、ともしもは尽きないけれど、もしもがなかったからこそ英雄「黒い悪魔」でした。 エピローグにじんわり。息子デュマの誇れる父としてもっと長生きして欲しかった。それにしても、以前上がったナポレオン好感度は下がったわ2014/07/02

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