内容説明
食べもののある風景から立ちのぼる、遠い日の女たちの記憶…ひたむきで、みだらで、どこか切ない短篇集。
目次
プロローグ 唇ふたつ
春(豆腐弥左;春の蕎麦;二階の女;悦っちゃんのジャム)
夏(桃狂い;へちま;写真の女)
秋(山茱萸の秋;とろろ芋;真夜中の饗宴;月心寺の真桑瓜;ゼームス館の犬)
冬(粒あん漉しあん;煮凝;靴が鳴る;寒椿ほろり;喪服の女)
エピローグ おでん
著者等紹介
久世光彦[クゼテルヒコ]
1935年東京生まれ。東京大学文学部美学科卒業。東京放送を経て、79年にカノックスを設立、ドラマの演出を手がける。92年「女正月」の演出により芸術選奨文部大臣賞受賞。93年『蝶とヒットラー』で第三回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、94年『一九三四年冬―乱歩』で第七回山本周五郎賞、97年『聖なる春』で芸術選奨文部大臣賞、01年『蕭々館日録』で第二十九回泉鏡花文学賞を受賞
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