内容説明
ついに殺人事件まで起きてしまう肩凝りの辛さを克明に描く「肩凝り」、類人猿ボノボの群れに生まれたオス・ピカルの愛の遍歴「ボノボ紫猿源氏」、道を全然知らないタクシーに乗ってしまった方向音痴の焦り「タクシー」…など、思わずうなずいてしまう全6篇。
著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年、愛知県名古屋市に生まれる。愛知教育大卒。81年、「昭和御前試合」で文壇にデビュー。88年、「国語入試問題必勝法」で第九回吉川英治文学新人賞を受賞
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感想・レビュー
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hirayama46
3
2000年代初頭の短編集。初期のようなパスティーシュ的なところはほとんどありませんが、肩凝りやタクシーといった題材を真正面から取り上げているあたりはトリッキーで面白いですね。当時のテレビやロボットへの感覚は20年の月日を思わされました。まあ、現在も30年近く前のIT革命の延長にすぎないという考え方もありそうですが……。2024/07/10
そうたそ
1
★★★☆☆
いもぷ
0
源氏物語のパロデイの「ボノボ紫猿源氏」やテレビ番組を皮肉った「一般視聴者」が面白かった。2011/03/06
megumi
0
そんなに面白くなかった・・・・2010/01/16
安土留之
0
6篇の「奇妙な味」の短篇を収録。発想は面白いけど、アイデアだけという感じで、人間性への深い洞察や文明批評があるわけでなく、今ひとつかな。2023/09/18