内容説明
鬼悠市は松ヶ岡藩で最も格の低い浮組の足軽。竹林に養子の柿太郎と暮し、精緻な鳥篭をあむ日々。しかし、ひとたび事があれば、鬼の巨体が舞い、剣が冴える。鬼悠市に下る密命―藩改革に命を賭ける男を守り切れるか。
感想・レビュー
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星落秋風五丈原
2
主人公鬼悠市は奥州・松ヶ岡藩で最も格の低い浮組足軽。 藩主の菩提寺裏の竹林に住み、竹細工の鳥籠を作って暮らす。 姓が鬼なのに、繊細な細工物を作っているとは、名前負けじゃあないか。 そう思った方、お待ちあれ。刀をふるえば、形相は一変、鬼となる。 彼が独自の正義感を持つようになったら、決定的に上司とぶつかる 事もあるのではないか。その時彼は一体、どうするのだろう。 杞憂であってくれればよいと思いながら、その不安はぬぐえない。2003/03/02
須那 雄太郎
1
津山市立図書館2025/05/24
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