内容説明
連続殺人、失踪、不審船、里見伝説―美しく豊かな自然の裏に潜む、現代社会の底知れぬ闇。島の秘密に肉迫する浅見は、生きて島を出ることができるのか。驚愕・衝撃の真実、大団円のあざやかなカタルシス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
6
★★★☆☆
KEI
3
生贄を贄門と呼ばれる鬼岩から海へ送る風聞があった島には、国とは一線を隔した生活があった。 地方交付税も貰わず、豊かな海の幸に恵まれていると思いきや、そこには朝鮮からの密輸、密入国、地元代議士の横暴などが複雑に絡み合って何人かの犠牲者が出た。浅見の父親もかつてこの地で危うく命を落としかけた。 それらを全て、解明してゆくのだが、相変わらず事故死や事故死に見せかけた解決方法になるのは、いかがなものか? 地元の利権を我が物にしようという政治家への作者怒りをかなり感じた。 2012/05/27
kmzwrs5781
2
映像化は無理だろうと思う、残念。2024/06/16
いぬかいつまき
2
国家の枠を超えた島ぐるみの犯罪、それは当時社会の話題を攫っていたかの国との繫がりだった。この突拍子もない設定も「舞台は架空の島」という安全弁があってこそだな。 でも勿体ぶってはいるが、結局島民による売国行為なんだよな、これ。被害者側にも落度はあったといえ、犯人を皆逃がしてしまうのも片手落ちの誹りは免れないのではないだろうか。 シリーズでも屈指のエロシーンも見ものだが、浅見の枯れようはもはや病気。一顧だにされないサッシーが不憫だよ。2011/11/27
ブルーローズ
2
装丁を眺めるにはよい本です。気合入っていますね。2009/10/02
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