変態

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163212104
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

修道院で女に目覚めたジョゼフィーヌ。なにがあったのか?その謎を追う奈子は、自らの肉体を大きく変態させてゆく…。

著者等紹介

藤本ひとみ[フジモトヒトミ]
長野県飯田市生まれ。十二年間の公務員生活を経て、作家となる。西洋史への深い造詣と綿密な取材に裏打ちされた歴史小説や、犯罪心理小説で脚光をあびている。フランス政府観光局名誉委員、アカデミー・ドゥ・カスレ名誉会員、フランス・ナポレオン史研究学会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らすかる

35
潔癖症で優等生な45才の奈子が作品のために女としての性に目覚めてゆく。作品のテーマのジョセフィーヌ同様に快楽を求めてゆくのだが、自ら望んでいるわけではないので読んでいても複雑。戸惑いながらも脱皮を繰り返す蚕のように成熟した女へと変態してゆく。よくある不倫快楽モノかと思ったけれど、女性が強く逞しく成長するサクセスストーリー的にも思えた。2019/04/23

青蓮

15
あらゆることに潔癖な母に育てられ、自身も潔癖で不感症な、あまりにも優等生的な女に育った奈子。母を亡くした後、あることから、一人の男と知り合い、彼の手解きを受けて女としての悦びを知り、やがて強かな女性へと「変態」していく。本書は谷崎潤一郎の「刺青」に通じるものがある。奈子が自らの殻を破り、今泉をいたぶることで初めて女の深い快楽を知る所はサド的であり、読んでいて楽しかったです。2013/09/02

星落秋風五丈原

11
フランス皇帝ナポレオンの最初の妻、ジョゼフィーヌの評伝を書く為にフランスに渡った作家の矢口奈子。彼女はあるパーティで「感じそうな体だ。後ろから入れてみたい」と囁かれる。彼女は父の浮気に苦しむ母から優等生的な生き方を強いられてきたが、大学教授の夫達雄には愛人がいて、離婚を迫られていた。ジョゼフィーヌの変貌の理由を修道院時代にありと感じた奈子は修道院長の回想録を探すが、既に日本人の教授今泉が借りていた。今泉はフランス文学の第一人者で、サド研究家だった。そして今泉こそ奈子の後ろから囁いた男だった。2002/09/26

スノーシェルター

7
タイトル通り、変態でした。2013/07/12

えりざべす

2
すごく・・変態です2013/06/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/488976
  • ご注意事項

最近チェックした商品