内容説明
ふとしたきっかけで生まれる家族、親友、恋人に対する疑念や邪推。それらが引き起こす13篇の、思わずゾクッとするストーリー。阿刀田ワールドの真骨頂。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花々
10
知らなければ良かった、知らなくて多分良かったというような恐ろしい事実が判明する最後がぞ~っとしました。幽霊などではなく、人間の恨みや復習は後味悪いですね。何話か似通った話もありましたが、どれも阿刀田さんらしい不気味さが良いです。2017/06/22
とも
6
「心的外傷」「告白願望」は最後のオチにゾクッとさせられるものがあった。その他の短編も確かに面白いんやけど、少し消化不良な感じは否めずかな。阿刀田さんにしてはキレ味が少し鈍めな感じがしました。2016/03/23
グラスホッパー
4
読み終えると、鳥肌がたつ。独自の世界。2019/10/16
りんふぁ
2
ブラックユーモアな短編が読みたくて。たまに阿刀田さんが読みたくなる。2015/12/25
horuso
1
うーん、あまり出来はよくないかなあ。これだったら最近の方がまだマシかも。2000年あたりは低調だったのかもしれない。とはいえ、氏の描く世界は好きだから、読んで後悔ということはない。「時の迷路」がいちばん印象に残った。主人公の気持ち、非常によくわかる。「ちりめん細工」も、わかるわかる!という感じ。2015/10/28