内容説明
ラテックスの「ヨウコ」に「素数」の少年、俺が彼女に、彼女があいつにチェンジして、子供たちはオボッ、ウォブワー、ヴォヴォヴッ。新世紀、きわめつきの連作小説集。
著者等紹介
高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年1月1日、広島県生まれ。81年『さようなら、ギャングたち』で第四回群像新人長篇小説賞優秀賞を受賞。88年『優雅で感傷的な日本野球』で第一回三島由紀夫賞受賞
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感想・レビュー
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hirayama46
3
いままでに読んだ高橋源一郎の前衛的な作品群のなかでも、ひときわ暴力性の高い、アンダーグラウンド感の強い短編が並んでいて、読んでいてしんどいな、と思いつつも一気読みしてしまいました。現代とはまた違った閉塞感のあった2000年代初頭の雰囲気を思い出します。2021/01/10
amanon
1
なぜか長編だと思って読み進めていたが、三つ目の短編まで読み進めてから、やっとで短編集だと気づいた次第。それにしても、どうしたらこんな展開を思いつくのだろう?と不思議になるくらい荒唐無稽なストーリーの目白押し。表題作は『モンティ・パイソン』の共産主義者によるクイズ番組を思い出してしまった。後、最後の「鬼畜」は相当にグロテスクな内容で、読んでいて思わず目を背けたくなった。この短篇は食事の前後には読まない方がいいでしょう。2010/08/09
きゅうこ
0
素数2016/06/23
じう
0
何がいいかはわからなかったけど、とにかく超好み。他の作品を全部読みたいと思えた。2011/05/12
ぴーひゃらら
0
日本人としてのタブーがテーマかな。表題作が皮肉の八つ当たりっぽくてよかった。2010/04/22
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