内容説明
2001年初夏、日韓A代表戦の前座として国立競技場で、スペインU‐17との親善試合が組まれた。監督の抜擢で急遽試合に呼ばれた無名の高校生、志野リュウジは後半アグレッシブなゴールを決めるが、敗退。世界との壁に愕然とする。「ここ(日本)にいたんじゃ駄目だ」。試合後、練習にも身の入らなかったリュウジのもとに、スペインのユース育成担当からの連絡が入る…。家族との葛藤、友情、淡き恋、そして国籍問題、悩み多き16歳のサッカー少年の成長を描くシリーズ第1弾。
著者等紹介
野沢尚[ノザワヒサシ]
1960(昭和35)年、愛知県生まれ。日本大学芸術学部卒。83年、『Vマドンナ大戦争』の脚本で城戸賞佳作入選。テレビ脚本『結婚前夜』『眠れる森』で向田邦子賞受賞。現在も第一線のシナリオライターとして映像界で活躍中である。小説家としては、97年『破線のマリス』で江戸川乱歩賞デビュー。以後『恋愛時代』で島清恋愛文学賞、01年『深紅』で吉川英治文学新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
4
★★★★☆ 感想は"03-04"にまとめて。2024/10/25
にゃんす
3
丁寧な取材をうかがわせる正確な描写。3回目だけど、新たな発見があったりして楽しい。2010/07/20
ophiuchi
2
スペインのプロサッカー一部リーグ、リーガ・エスパニョーラを目指す日本の高校生が主人公。日本人には難しい環境(10年経った今でもマヨルカの家長がいるぐらい)であることが分かった。本田圭佑も読んだのかな?2011/06/16
chuji
1
オイラの蔵書。2002年4月初版。初出「Number PULS June2001,august2001,November2001,February2002,May2002」+書き下ろし三編。実名が沢山出てくるが、現役で活躍しているのは【三浦知良】だけ!大昔のオイラもサッカー小僧でしたが、アイドルは、「ジョージ・ベスト」「ペレ」「ネツッアー」「オベラーツ」「フォクツ」達でした。2021/02/13
ゆうき
1
読みながらピッチの状況が映像化される。サッカーをここまで書けるのは凄い。実名の選手達が懐かしい。2012/06/08