内容説明
弥勒さんが現れると、こっちの国からあっちの国へ、風が吹く。人生をいとおしむ季節に訪れるのは過去か、幻か?月の光に彩られた九つの不思議な連作短篇。
著者等紹介
久世光彦[クゼテルヒコ]
1935年東京生まれ。東京大学文学部美学科卒業。東京放送を経て、79年にカノックスを設立、ドラマの演出を手がける。92年「女正月」の演出により芸術選奨文部大臣賞受賞。93年『蝶とヒットラー』で第三回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、94年『一九三四年冬―乱歩』で第七回山本周五郎賞、97年『聖なる春』で芸術選奨文部大臣賞、01年『蕭々館目録』で第二十九回泉鏡花文学賞を受賞
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