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特急こだま東海道線を走る

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163204901
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

子供だからこそ大人の何倍も人生の歓びや哀しみを知っていた―。日本がまだ垢抜けなかった1960年代に子供だった女性たちの、遠い記憶と現在が重なるネオ・ノスタルジック・ストーリーズ。

著者等紹介

姫野カオルコ[ヒメノカオルコ]
青山学院大学文学部在学中に小説誌の公募でデビュー。重厚なものから軽快なものまで幅広い作風と、一貫して流れる独自の倫理主義をもって多数の作品を発表している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まる

51
昭和の時代の記憶を呼び起こす平成で暮らす人たちの短編集。関西弁(多分)の響きが力強くもあり、優しくも感じられました。平成生まれの私はその時代を思い出すということはできませんし、今と比べるということもできません。ですが、ノスタルジックな雰囲気に浸り、楽しむことができました。今、そんな「田舎」は残ってるんだろうか。私もなかなかな田舎に生まれましたが、現在は情報伝達の方法が発達したためかある程度どこも均一化されているのかなと思います。2016/03/20

tokotoko

43
抜けるような青空色のこの本は、「記憶」をモチーフにした短編集です。記憶って朧げなものって思うけれど、あまりにも詳細な物語で!ちょっと途中、息苦しくなるくらいでした。あとがきでね、姫野さんが闘病中に、自分を破壊するくらいの覚悟で、記憶と向かい合い、書かれた作品だと知りました。けど私、姫野さんはきっと優しい方なんだろうなって思う。どのお話もね、終わる頃には、読者がちゃんと記憶の「出口」に出られるように、組み立てられていたからです。もうご病気、すっかり良くなられていたらいいな、って思います。2015/01/12

ゆにこ

31
姫野さんの本は初読み。どういう作風の方なのか全然分からないのだけど、この本はちょっと自分には合わなかったなあ。他のも読んでみよう。2014/03/04

赤い肉球

17
最後に姫野作品を読んだのは何年前なのか思い出せないくらい久し振り!新刊を購入しては積んで満足してた。読みやすそうと思って手にしたけど、じっくり読むタイプの作品だった。幼い頃の記憶を元に書かれたこの短編たちは、生まれた所を遠く離れた人にとって、ジーンと来るでしょうね。姫野と同世代なら尚更。私も離れて住んだことがあるので田舎に対する思いが凄くよくわかる。昭和の町並み、世情、懐かしすぎる!何気に姫野と私は共通点が多くて、まるで自分の事のよう。もっと早く読むべき作品でした。2015/05/31

K

15
装丁やタイトルの文字から、エッセイかコメディかなと勝手に想像して読んでみたら、姫野さんの幼少時の記憶をモチーフにした短編集だった。以前、八つ墓村の八つ墓家庭で育ったという姫野さんのエッセイを読んだことがあったので、記憶を掘り起こすのは、大変だったろうなあ。私は彼女の年代より下だけれど、昭和のあの懐かしい感じはよく伝わってきて、ほっこりする描写があちこちにあった。「戦争がなかったら、嬢ちゃんはもっと…もっと父さんも母さんも…ちがうようになったったやろ」という赤川さんの言葉が切ない。2014/08/28

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