内容説明
岐阜県・御母衣ダムの湖底から男女の死体を乗せた車が発見された。二人は昨夏、郡上八幡の祭りの頃に行方不明となったカメラマンとミス郡上八幡と判明した。その男性の衣服からは覚醒剤が発見された。しかも彼は現・警視総監の息子だった。自殺か他殺か?十津川警部の必死の捜査により、事件は4年前の血に呪われた連続女性殺人事件へと繋がってゆく。事件の究明を目指す十津川と、警視総監のスキャンダルを恐れる警視庁上層部の確執を描くサスペンス長編。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5(1930)年、東京生れ。陸軍幼年学校で終戦を迎えた。都立高校卒業後、作家をめざし多くの職業を経験。38年「歪んだ朝」で第2回オール読物推理小説新人賞を受章、40年に「天使の傷痕」で第11回江戸川乱歩賞を、56年に「終着駅殺人事件」で第34回日本推理作家協会賞を受けた。トラベルミステリーの第一人者として活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。