内容説明
この人の娘。故郷フランスを離れ、七つの海を渡ったアンリ。父の記憶を辿りつつ、作家は旅を続けるが…。家族のルーツを追い求める謎の自伝的長篇!波瀾万丈、虚々実々。
著者等紹介
荻野アンナ[オギノアンナ]
1956年横浜市生まれ。83年から3年間、フランス政府給費留学生としてパリ第四大学でラブレーを研究。慶応義塾大学文学研究科博士課程修了、現在同大学文学部助教授。91年、「背負い水」で第105回芥川賞を受賞。著書に、『背負い水』『半死半生』『食べる女』『ラブレー出帆』などがある
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感想・レビュー
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四不人
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時間軸が行ったり来たりする中、ややこしい一族が仏米日と動き回り、その中でアンリは一人楽しそう。娘がそこまで親父の跡を追っかける動機がよく判らない。作中で娘が手がかりとする写真を載せて欲しかったな。あと表題ほどアンリがホラを吹かない。2017/12/12
もくたつ(目標達成)
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起承転結がなく読みにくかった。様々な異国を旅した気分になった。2013/03/09
くれの
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こんなオヤジが子供をたくましくするのでしょう。しかし子供にしてみればたまったものではないはずです。だからぼくはこんな父にはなりたくありません。でもその一方、アンリにとても憧れます。2011/09/15