午前三時のルースター

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163192505
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

旅行代理店勤務の俺は失踪した父親を探す少年に同行しベトナムを訪れる。現地の娼婦や運転手の協力で俺達が知った切ない真実とは

内容説明

旅行代理店勤務のおれは失踪した父親を探す少年に同行し、ベトナムを訪れる。現地でおれたちが知った切ない真実とは…。大型新人登場。本年度サントリーミステリー大賞受賞作、読者賞ダブル受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nico🐬波待ち中

111
垣根さんの文章から、ベトナムの街のざわざわした喧騒や、つんと鼻につく匂いを肌で感じ取れた。クライアントに頼まれ、クライアントの孫・慎一郎と共にベトナムを訪れた長瀬。4年前行方不明になった慎一郎の父を探す4日間の旅は、たった4日とは思えない位、謎が謎を呼ぶスリル満点の展開で面白かった。話の流れも軽快で読みやすい。垣根さんは『光秀の定理』も面白かったけれど、このデビュー作も読ませてくれるもので、他の作品も読んでみたくなった。それにしても、長瀬はカッコよすぎ。長瀬の物語もまた読んでみたい。2019/02/18

オーウェン

56
旅行代理店勤務の長瀬は失踪した父がいる慎一郎と共にベトナムへと向かう。 現地住民をガイドにするが、そこには意外な真相が。 ミステリの部分もあるが、ベトナムに舞台が変わってからの高揚感は垣根さんらしい描写で新鮮味が。 徐々に父親に近づいていく中で、語られる真相。 ここに対しては新味がない回答だったが、ベトナムでの旅を得て、慎一郎がどう変わっていくかの未来を予見させる終わりだった。2020/12/25

taiko

33
旅行代理店勤務の長瀬は、得意客に孫の添乗でベトナムへ行ってほしいと頼まれる。孫慎一郎は高校一年生。旅の本当の目的は、死んだとされている父を探すことだった。…スッキリまとまったハードボイルド。スピーディー過ぎない展開が読みやすく、結末もある程度予測出来たので、忙しく細切れで読むことになったこの時期に、自分にとっては最適な作品だった。お仕事小説、ハードボイルド、歴史小説と、幅広い作品を展開する著者のデビュー作を読めて良かった。時代背景は古いものの、ベトナムの活気が伝わりちょっとした旅行気分を味わった。2025/09/09

星群

26
ー動かせる明日にこそ、煌めきがあるーこの本が、垣根さんのデビュー作だったんですね。それを感じさせない読みやすい文章体で、話の内容にも惹き付けられました。それにしても、彼は随分なモノをしょいこんでるんですね、生まれた時から。今回の出来事は、彼にとってどんな変化に繋がったんだろう。また、彼が出てくる作品があるみたいなので、読んでみたい。午前三時の“ルースター”は、一番鶏だったんですね。2014/08/10

ももかさん

23
垣根涼介さんのデビュー作。少し前のベトナムが舞台。主人公が出来る男で協力者も都合良すぎる感はありますが、テンポよく面白かった。組織のボスの正体は想定どおりでした。そもそもの黒幕はかなり無理矢理感が…。2015/05/23

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