夜明けの雷鳴―医師高松凌雲

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夜明けの雷鳴―医師高松凌雲

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163189000
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大政奉還をパリで知った幕府医官凌雲は、幕府再興のため、帰国後榎本艦隊と一路函館へ向かった。近代日本の黎明を描く歴史長篇

内容説明

新しい時代のうねりの中、箱館戦争に身を投じた博愛と義の人。壮絶な闘いの場にあって、敵味方の別なく、負傷者の治療を行った高松凌雲。欧米で学んだ先端技術と共に、日本の近代医療に魂を吹き込んだ人物の波乱の生涯を描く。幕末歴史長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともくん

61
箱館戦争において、箱館病院を開設した医師、高松凌雲。 医者でも志を同じにした者ならとことんまで戦う。 患者を官軍の手から守るために。 官軍も賊軍も関係ない。 ただ、傷つき病に倒れた者を救うために。 そして、箱館戦争後は、博愛社という貧困者のための無料医師団を設立。 正に医師の鑑。2018/12/21

Masashi_1234567

24
幕府の医官となった高橋凌雲の話。特定の人をクローズアップしているので、そんなに登場人物も多くなく、幕末にあまり詳しくない私でもわりとすらすら読めた。どうしても初めの部分は登場人物も多くなにがなんやら、誰が、どうだっけって部分が多々あって挫折しそうな気もしたが、読む進めると結構面白かった。感動する部分もあり、官軍の上層部にも、魅力的な人物がいる。ちょっと、この凌雲って人は嫌味な部分のある人だな~とは少し思った。2022/02/03

Cinejazz

9
一橋家の奥詰医師・高松凌雲の幕末、明治の激動の時代に「義と博愛の精神」を貫いた壮烈な生涯を描いた、吉村昭氏による感動のノンフィクション大作です。パリ万国博覧会(1867)への随行と貧民病院「神の館」での西洋医術の習得を経ての帰国、大政奉還後の箱館戦争(1869)で敵味方隔てなく治療に専念、貧民の無償診療と救護団体「同愛社」設立(1879)をとおして、徳川慶喜・昭武、渋沢栄一、榎本武揚らの歴史上の人物との交流を深くし、人道の精神を尊んだ医師・高松凌雲の誉れ高い生涯に敬服の念を抱かずにはいられません。 2021/05/26

i-miya

5
2004.12.23 P348 あとがき 五稜郭 オランダ 池田成章  『幕府軍艦「回天」始末』 箱館戦争 箱館病院 頭取 高松凌雲 印象 官軍軍監 村橋直衛 凌雲を死からまぬかれさせる 解説・岡崎武志 有髪(剃髪主流の医師のなか)が徳川昭武一行に加えられた理由の一つ P5  フランス公使ロッシュ 水戸 徳川斉昭 第18子 昭武 14歳 老中 稲葉正邦 達し 2005/05/05

みの

5
幕末~明治期の医師、高松凌雲の話。その土地にまつわる歴史を知っているとさらに旅が充実したり、それが地元ならば様々な思いが逡巡する。裕福な人も貧しい人も、敵も味方も隔てなく治療するその強い意志に感動。高龍寺、碧血碑、そして今では地元人のお散歩コースの五稜郭公園。想いを馳せながらそれらの場所をまためぐりたいです。2012/03/28

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