躯（からだ）

乃南 アサ【著】

文藝春秋（1999/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 251p／高さ 20cm
• 商品コード 9784163186801
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

臍を整形したい少女、女性の膝を愛する中年男、薄毛に悩むサラリーマン……。からだの静かな復讐劇が始まる。新感覚ホラー誕生

内容説明

臍出しルックのために臍整形を母親にねだる少女。しぶしぶ娘と病院を訪れた母親が下した意外な決断とは…。「臍」ほか四篇。あなたの躯が静かな復讐を始める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ちゃさち]

体の部分の短編集。娘の臍の整形から自分も美容整形し娘達も美容整形をするが夫は気づかず妻も夫の異変に気づかない。女性の膝に執着する男。若ハゲを気にしすぎて、新薬を試して全てを失う男。尻が大きいねと言われ拒食症になる女子高生。顎を攻めろと言われ、自分を助けてくれたボクサーに憧れてボクサーになる青年。結末が少しホラーですが全てをおもしろかったです。

2017/12/28

[わむう]

だいぶ前に読んだ本。乃南アサさんのイヤミス短編集。乃南アサさんの作風が好きなるきっかけになった一冊です。

[そのぼん]

『体』の中の一部分のコンプレックスを発端にした狂気―。 ゾクッとする短編集でした。なかなか、面白かったです。

2012/05/24

[みかりん]

臍、血流、つむじ、尻、顎にまつわる短編ホラー。尻が1番あり得そうなシチュエーションで怖かった。理解出来ないフェチとかも出てきたけど、面白かったです。

2020/09/03

[サクラ]

不気味なお話。整形家族は皮肉だし、痴漢男は気持ち悪いし、つむじ男は身勝手すぎてうんざり、ボクシング少年の話しはもっと読んでいたかったかな？

2024/06/28