出版社内容情報
首から下が麻痺した元刑事と彼の目、鼻、手足となる女巡査が稀代の殺人鬼を追う。ハンデをも武器にする、ニューヒーローが大活躍
内容説明
骨の折れる音に耳を澄ますボーン・コレクター。すぐには殺さない。受けてたつは元刑事ライム、四肢麻痺―首から下は左手の薬指一本しかうごかない。だが、彼の研ぎ澄まされた洞察力がハヤブサのごとく、ニューヨークの街へはばたき、ボーン・コレクターを追いつめる。今世紀最高の“鳥肌本”ついに登場!ユニヴァーサル映画化!「リンカーン・ライム」シリーズ第一弾。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
242
2000年このミス海外第2位。 安楽椅子探偵 リンカーン・ライムシリーズである。美貌のアメリア・サックス等と協力して ニューヨークの連続殺人鬼ボーンコレクターと 対決する定番の作品である。 ボーンコレクターが不気味で 戦慄を与えるが …推理よりも サックスとの心の交流が 印象的な作品だった。2018/09/15
散文の詞
177
いい感じの分厚さで、活字中毒にはもってこいですが、つまらないとがっかりなので、あらすじをまず読みました。『四肢麻痺の状態で科学捜査の天才!そして彼の目、鼻、手足となる女巡査が稀代の殺人鬼を追う』安楽椅子探偵ものかと思ったら、まさにそうなんですが、いい意味で裏切られました。圧倒的な科学技術の羅列。狡猾な殺人鬼ボーン・コレクターが地下を動き回る。差し込まれるプロファイル。しかも、ミステリーですから、犯人探しまでできます(最後までわかりませんでしたが)。翻訳もですから、多少の読みづらさは有りますが、面白いです。2021/10/11
W-G
142
面白かった。ずっと昔に映画を見ているはずなのに、つまらなかったという印象だけで内容は全く覚えていなかった。映画のせいでどうしてもデンゼルワシントンとアンジェリーナジョリーをイメージして読んでしまうのが悲しい。しばらくは海外ミステリ漬けになりそう2016/04/05
nuit@積読消化中
103
うっひゃ〜。なぜ、20年ほど前?に買っててそのまま積読にしてしまっていたんだろう。初のリンカーン・ライムシリーズ。面白くてするすると読んでしまった。しかし、幸運なことに、積読している間に本書の他に13作も出ているんだから、これから腰据えてじっくりと読めるのが嬉しい。映画でのデンゼル・ワシントン演じるリンカーン・ライムが個人的には素敵過ぎて印象的だったので、頭の中ではリンカーンがデンゼル・ワシントンだった(笑)。2019/11/15
文庫フリーク@灯れ松明の火
92
【ロカールの原則】―《犯人と犯罪現場、あるいは被害者の間でいかに微細な物であれ、検出困難な物であれ、物体が常に交換される》 元・NY市警科学捜査本部長にして犯罪学のプロ。リンカーン・ライムは過去の事故で首から上と左手薬指しか動かせぬ身。心に傷を負いライムと衝突しつつ、動けぬライムに替わりアクション担当・女性巡査アメリア・サックスは美貌のファイター。傷を負った猟犬2頭。追う獲物・犯罪者《ボーン・コレクター》はその名を裏切らぬサイコパス。2段組み462ページは濃密な頭脳戦。気付けば僅か3日間の戦い。→続く2011/04/16