燃える地の果てに

燃える地の果てに

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  • サイズ B6判/ページ数 724p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163179001
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

最後の一基が見つからない!スペイン上空で核を搭載中の米軍機が炎上した。東西の壮絶な駆け引き、揺れる心、滾る恋。痛快ミステリー

内容説明

1996年1月。イギリス人の美人ギタリスト、ファラオナとともにスペインの寒村を訪れたわたしは、ちょうど三十年前に起きたいまわしい事件の記憶と遭遇することになる。失われた核爆弾は、ほんとうに引き上げられたのか。それとも、だれかが爆発させるのを待って、まだどこかに眠っているのか。現代史の謎に挑む、迫真のアドベンチャー・ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いちろく

44
紹介していただいた本。1966年に実際にスペインで起こった水素爆弾が4個落下したパロマレス米軍機墜落事故をモデルにした小説。核問題を中心とした1966年が舞台の内容と、とあるギターを巡る30年後の1996年の出来事が交互に描かれ徐々に核心に迫る展開は、飽きさせず興味深くグイグイ引き込む内容。核被害がけして風化しない事を伝える点でも重い。ミステリ部分に関しては、他の作家さん達の有名作でも、時々用いられて来た手法であるのに気がつけず、正直悔しい。伏線が収斂する最後が納得出来るモノだからこそ、余計に。2017/08/17

Collina

27
スペイン南部の上空で、核爆弾を搭載した米軍機同士が衝突し墜落したという、実際に起こった事故を下敷きにしたミステリー。テーマも文量も重いですけど、最後に悪魔的な仕掛けが炸裂します。掛け値無しの傑作。ただ、本が重いので(物理的に)、読むなら上下巻の文庫本をオススメします。2019/05/04

ラム

18
これは面白い。かなりの長編ですが、事故の経過や人間関係、過去と現在のつながりが気になり一気に読めました。終盤の盛り上がりは凄まじく、どんでん返しのさらに上をいかれた感じ。これは予想できない!スペインの田舎の風景描写や人々の描き方なんかも良かったです。ラスト一行の哀愁が切なすぎる…。2016/09/23

shi-

12
ごめんなさい、きっとこのタイトルと表紙では私はこの本を手に取りませんでした。またまた読メのお陰です。かなりの長編だけど、面白くて…。スパイの正体が霞んじゃう仕掛けが…。現在と過去、ギターと、核爆弾がどこでどう交わるのかと思いきや…。2016/10/16

barabara

11
期待に違わず最高にエキサイティングな小説だった。東日本大震災がなければ、それほど入れ込めなかったと思ったのも束の間、米ソ対立、ミステリー仕立ても第一級品で、とにかく先はどうなる、と進みが早くなる。種明かしも気持ちのよい裏切り、読み切って久々に満足&満たされつつもスペインが我が国のように思えて不憫でしょうがなかった。こういう小説が読みたい!素晴らしい!2013/02/09

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