出版社内容情報
国内に存在するはずのない放射性物質が、山形県内に埋められているという……気鋭が挑む長篇ポリティカル・アクション・ノベル!
内容説明
それは簡単な「調査」のはずだった―。元マル暴刑事・相馬は、現場を外され、環境庁外郭団体に出向させられ、仕事に情熱を失った日々を送っていた。ある日命じられた通称「蛇姫沼」の環境調査で強い放射能を検出する。何かおかしい。調査を続ける相馬たちの前に見えてきたものは、日米政府の思惑がからんだ、東西冷戦時代の遺物ともいえる壮大な陰謀だった―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
17
単なる地質調査の筈が思わぬ大事件に発展していく、そんなお話でした。国際的な組織や警察官、もと自衛隊の人間など、様々な人物が入り乱れて、ストーリーが展開していきました。人物が多い割りに、よみやすかったです。2012/08/25
ひらこ
8
面白いぃ〜!図書館でずっと見かけてたけどシリーズものじゃないって理由だけで今野さんの作品なのに何となく読まずにいたのを気まぐれに手に取って読んでみたらこれが面白いの何のって夢中になってこれこの通り一気読み!@(>ω<)@ 霞ヶ関官僚の典型的な天下り団体に「出向」という名の厄介払いをされた警視庁の元マル暴刑事と、心根が真っ直ぐすぎて誤解されがちな陸上自衛官とがコンビを組んで、とある田舎町の沼を調査するところから物語は始まる。斎木の魂の叫びが、相馬の迷いを完全に振り切ったあのシーンはとても印象的。かっこい〜!2011/01/28
ケイ
6
少し前の作品なので、多少時代遅れの感があったが、はみ出しもののやる気のそがれた警察官、くそ真面目で自分を表現するのが下手な自衛官、過去の仕事に贖罪の気持ちを持つ元グリーンペレ、そこにアメリカの大統領の意志が加わって、全体として正義がなされるところが良かった。アメリカ海軍と陸軍の精鋭部隊の正面衝突なんて、格好いいな、しかし、アメリカでは大統領の命令は絶対なのねと最後のシーンは映画みたいでちょっと格好よすぎたかも。2011/02/14
トモ
4
評価が悪かったので期待せずに読んだ。思いのほか楽しんで読めた。最後は話の展開が一気に進んむ。二人の正義感がとてもステキ。2010/09/06
ぼうさん
3
複雑なストーリーではなかったのでサクサクと読めてスッキリでした!2013/09/27