出版社内容情報
一年前、誰かが私に魔法をかけた。長い他人の日々を生きる私は誰?遺伝子工学の先端理論と奇想を駆使し、ミステリー界騒然の野心作
内容説明
一年前、誰かが私の人生に魔法をかけた。鳥山敏治。左利きのイラストレーター。二十九歳。ある晩、うちに帰るとリビングに十七本のキャンドルが灯り、妻が死体となって横たわっていた。抱き起こした途端、電話が鳴った。「あっ、敏ちゃん?」妻だ。こんなことはあり得ない!サントリーミステリー大賞読者賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
36
★★★☆前半は映画を見ているようなハイスピードで、内容が面白いとか面白くないではなく兎に角読むのがやめられない。中盤からは落ち着き、題名のとおりゲノムについて語られる。後半はまた、スピード感を取り戻しながら収束に向かう。専門書にならない程度に、読みやすい遺伝子について語られながらもミステリー感を失わない秀作。ただ、なぜか読後感がほとんど得られなかった。2014/01/30
あっちゃん
29
映画が面白そう!という事で地元では上映されなかったので、原作借りてみました!とにかく、ノンストップ!展開が早く謎が謎を呼ぶサイエンスミステリー!自分が誰なのか、記憶が改ざんされている…遺伝子の説明はちょいと難しかったですが(笑)2014/03/01
たんちゃん
19
映画の原作なので読みました。自分の記憶が自分の物じゃない…自分は誰?ちょっと怖いかも。現実に有ってもおかしくないような話でした。ぐいぐい引き込まて一気読み。ラストも希望がありそうで良かったです。けど映画の評判、イマイチみたいなんですよねぇ…2014/02/08
uenos
18
サイエンスミステリーというだけあって、アルツハイマーの新薬に関する研究と遺伝子やDNAにまで絡めた内容はとても面白かったのだが、主人公に生じた現象などは設定に少し無理があるのではないだろうかと感じた。2014/02/20
igaiga
14
映画は見てませんが確かにこれは映像化向きの作品かも。ラストは意外と普通のミステリーみたいになりましたが、全体を通して面白く読みました。しかし・・・フロッピー・・・時代を感じるワードです。たかだか16年前の本なのに時代は進んでますね。2014/03/02
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