出版社内容情報
平凡な主婦、家出娘、新入社員。どこにでもいる普通の人々の手から手へ渡る拳銃と、変貌する人間たち。それは拳銃の意志なのか?
内容説明
袋から取り出し、包装紙を解きにかかった段階で、織江は何となく嫌な気分になり始めていた。奇妙に鼓動が速まっている。大体、その形が嫌だった。剣山にしては大きいし、その割には丸くも四角くもなく、何とも不安定な形状に見えるのだ。そして次の瞬間、織江は息を呑んだ。膝の上に広げられた紙の中から出てきたそれは、小さな、掌にのるほどの黒っぽい拳銃だった。少女から主婦へ、そしてサラリーマンへ。普通の人々の間を巡る一挺のコルトが殺意を刺激する!銃の魔性を描き尽くした異色の物語。



