出版社内容情報
季節ごとに鳥は訪れ、旬のものが食卓を賑わす。変わるものと変わらぬもの、かけがえのない日々の暮らしを透徹した視点で描く長篇
内容説明
老夫婦の静かな生活を彩る季節の花、懐かしい歌、人びとの去来。確かな日々がここにある。庭の柚子は、二十五年たって初めて実り、「英二伯父ちゃん」の遺したばらは今年も花をつける。時とともに変るもの、変らぬもの―。名作「夕べの雲」から三十年余、山の上のかけがえのない日々を描く長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小野 絹
2
ピアノの教本、ブルグミュラーの曲目「せきれい」を題名にした小説。何だか懐かしい香りがします。夫婦の晩年が、家族への思いやりの心や、ご近所さんとの暖かな触れ合いに、満ち溢れていて心穏やかになります。ナント!この『せきれい』の続編、『ピアノの音』の担当者があの白石一文だということがあとがきに書かれてあって、面白いなぁと思いました。2010/04/10
tai65
1
星3つ2018/10/14
shouchann
0
高齢の夫婦の日常生活を小説にする。おすそ分けが頻繁に出て、近所付き合いが普通に行われていて、ほのぼのとする。理想の老後の生活で、目標になる。2016/06/24
遠い日
0
041002【読書ノート】評価★★★★2004/10/02
nyanlay
0
とにかく最初は読みにくくて仕方がなかったけど、読み進むうちにあのリズムが気持ちよくなり、すがすがしい読了かんだった。2010/09/21