出版社内容情報
ベンツ、ワーゲン、ビートル、ホンダ・シビック……この短編集の陰の登場人物は、様々な自動車たち。十二篇収録の著者最新短編集
内容説明
いつでも車がそばにあった。この短篇集のかげの登場人物は様々な名車たち―自動車と若い男女が織り成す物語十二篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
35
名車、旧車を題材にした短編集。米軍、左翼、都電通りなど、戦後感がたっぷり感じられる、ハードボイルドな文体だが、書かれたのは20年前。登場人物も舞台も、アメリカと日本が半々くらいで、いったいどこのいつの話なのか、読みながらしばしば混乱。それも1つの味か。2018/01/28
ちゅな
2
バブル期の、自動車がステータスだった時代設定に少し置いてきぼりを感じる。全体としてイライラしている登場人物が多いのが疲れた。その中でも、子供の視点で書かれた「ボーイ・ミーツ・ガール」や「バンドワゴン」は、車の魅力に共感できる気がして良かった。2015/09/22
chakiw5
1
矢作さんの昔の本、懐かしくて借りてしまいました。 読んだ記憶は無かったのですが、あぁやっぱり矢作俊彦の本、サラッと乾いたシーツに くるまれているような感覚で物語がスムースに進む。 懐かしい車が出てくるのも嬉しい、ベレG、スカイラインGTB、HONDA S800 青春だ!今のように便利な生活や運転のし易い車はなかったけど、それをなんとか 一生懸命運転して自分のものにしていくのはやはり愛着が湧いて大事にするよね。 まだまだもっと読みたい作家さんです。2016/06/15
jima_1965
1
あえて言えば、米国の日本3S化を車の観点で展望した作品群。オキュパイテッド ジャパンがどうアメリカを相対化してきたのかをヴィヴィッドに矢作俊彦が描くとこうなるのでしょう。2012/11/11
Guro326
1
この作家、近著が エンジン引撃 ってたっけか。オールデイズなクルマが出てくる短編集。2012/01/29