最後の将軍―徳川慶喜 (新装版)

最後の将軍―徳川慶喜 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163170404
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「家康以来の傑物」と世評高い慶喜が、風雲急を告げる幕末の瀬戸際に打った大きな賭け「大政奉還」の思わぬ結果と悲痛な破綻を描く

内容説明

その英傑ぶりを謳われながらも幕府を終焉させねばならなかった十五代将軍の数奇な生涯を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

280
明治維新というのは、知識を持った人物が次々に出てきて様々な立場の人が日本の国家をどうあるべきなのかを考えた結果起こった奇跡だと思う。今後の日本を考えるにあたり幕末の日本はとても面白い時代だと思うし、将来の国難にあってもなお日本人がどのように考え行動できるのかが一日本人でありながらすごく楽しみに思える。2016/07/01

たつや

44
徳川15代将軍は水戸生まれで養子だったのか、勉強になります。序盤で水戸黄門の名前も出てきて、理解しやすかったです。わずか二年だけの将軍慶喜は個性が強く強情公とあだ名をつけられていた。老後の明治後期は新聞や伝記などの書物をよく読み多趣味で元気だったというのが親しみを持てる。慶喜の死とともに、江戸が一挙に遠い過去のものとなったという記述に心打たれた。2016/10/28

そうたそ

33
★★★☆☆ 徳川慶喜について教科書程度の知識しかない人は、将軍になれども特に何もできず、言うがままに政権を明け渡すこととなった、なよなよとしたイメージしか慶喜に対して持っていないだろう。個人的にもまさにそんな感じだった。何でもできた、いわゆる天才であったことに驚く。それだけでなく幕府という政治体制の限界を知り見切りをつけていたというのもすごく意外な話だった。徳川慶喜とは知れば知るほど興味深さを増す人物であるとつくづく感じた。ただイメージが変われど、生まれる世を間違った人だという印象には変わりないんだよな。2014/08/27

ホシナーたかはし

14
コロナ陽性で出かけられないので再読。勤皇とか佐幕とか、そんな単純でなくもっとこと細かい派閥をただ一人で説得、ま、無理だわな。けど、新選組を含む徳川派を見捨てたのは、やはり納得できない。いろいろむつかしい一冊。2023/01/05

色々甚平

12
維新の本を読んで徳川慶喜の記述が多かったので読んでみた。読む限り、すべて自分でやりたがり、強情っ張りであるが、人に教授することは苦としない人に感じた。また、朝廷や幕臣・宮からここまで嫌われた人物だったとは思わなかった。出身が尊攘派本山の水戸藩出身でありながら幕府の将軍になるという奇異な経緯がありながら、「内々で背比べしてても西洋の列強国に勝てるわけないだろ」という考えも持ちながら、通商条約は腰砕けだと避難する姿勢を持っていた。薩長・慶喜両者が冷静に議論できる場があれば、また世の変わっていたかもしれない。2018/02/25

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