出版社内容情報
三組の若い男女の静かな日常。別々でありながらシンクロしあう不思議な現実。選考会で騒然たる議論を巻き起こた芥川賞作家最新作
内容説明
あなたの余韻を、そっと懐かしんでいる人がいる…小説の面白さとは何か?芥川賞選考会で激論が交わされた作家が、野心的手法で描く最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HAL-
2
取り留めなく飛び飛びに切り替わる思考をそのまま書いているような小説で、慣れるまではひどく読みにくく感じるのではないかと思います。『なんだこの小説は?』と、思わず後書き先に読んでしまいました。実験作ですね。一風変わった小説を読みたい方にはお薦めです。2019/06/12
うさこ
2
半身浴をしながら一日30分くらいの間隔で読み進めた。お風呂でぼーっとした脳味噌でゆっくり進まっていく時間と思考。たぶん初めて保坂さんで三人称の小説読んだけど、保坂さんの考えていることを色々出てくる登場人物に託しているだけで、いつものエッセイと変わらないけど小説自体の設定もよかった。たぶんこの人の小説を「いい」と感じるにはこの人と同じ下地がないと無理だ。2009/12/21
だーよし
0
気楽そうな話からは遠ざかっている感じ。〈『残響』に収録されている2作は、もしかしたら私の最も好きな小説かもしれない。〉と保坂和志は語ってるけど、『プレーンソング』と『草の上の朝食』の2作が、おそらく私の最も好きな小説かもしれない。2014/12/25
borug
0
退屈なようでずっと読んでいられるような不思議さがある。2014/06/03
ゑこびす
0
意欲作という表現で良いのか?3 人称複数視点って難しいなあ、読むのが。今までの作品よりも、物語までの距離が離れてしまった感じがした。読「者」力の不足です、すみません。2012/12/24