受難

受難

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163168401
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

修道院育ちの処女フランチェス子と彼女のオマンコに棲みついた人面疽"古賀さん"との奇妙な共棲。一読驚嘆、新しい性の文学誕生

内容説明

ある日、あなたの肉体に人面瘡ができたら、あなたはどうしますか?フランチェス子の場合は…彼女は人面瘡を「古賀さん」と名づけて共同生活をはじめ、「ダメ女!」と日夜罵られていましたが、ひょんな事から思いついた新ビジネスで運命はさらに急転回…極北の笑いを奔放な筆致で描く新しい純文学。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

detu

34
読み出しからオカルティックな設定でいやはや何ともと。続けて今度は下ネタかよと。しかし姫野さんの蘊蓄を含んだ巧みな文章が下品さを感じさせずコミカルに読ませてくれる。後半はぷっと吹き出すような会話も。男と女とは?人と人とは?建前とホンネは?不浄と潔癖の境目は?なんだかそんな事に答えてくれていたように感じました。『乙女の祈り』『小夜曲』『エリーゼのために』『白鳥の湖』クラシック音楽の小題に載せてコミカルに読ませていただいた。自分に自信の持てない方にお勧めしますがその気になったかたは覚悟をして読んでくだされ。 2018/05/24

ブルームーン

34
性表現が露骨過ぎて最初は戸惑ったが、不思議と惹きこまれてしまう。下品でありながらもちょっとしたファンタジーあり、何と表現したらよいのか感想が難しい。「昭和の犬」と同じ作者とは到底信じがたい。放送禁止用語連発で人前で読むのが憚られる。2014/04/05

そうたそ

27
★★★☆☆ 「ツ、イ、ラ、ク」だとか「リアルシンデレラ」でしか姫野さんの作品を読んだことがないので、こんな滑稽な作品も書くんだと少し驚いた。これを映像化したというのにもまた驚かされる。喋る人面瘡というのもなかなか突飛な話だが、それが女性器にあり「古倉さん」という名前まで付けられている。この設定を知らなければ、ちょっと変わった男女が話しているだけにも思えてしまうのだが。滑稽な設定も去ることながら、フランチェス子や古倉さんのセリフの言い回し、性に対して何ともドライな感じ、変な話ではあるがなかなか癖になる。2014/01/23

ろけっと

25
修道院育ちの在宅プログラマーであるフランチェス子とグレートでピュアでノーブルな人面瘡の古賀さんの物語。 する事なす事すべてを古賀さんにダメ出しされつつも聖書と筋肉少女隊を口ずさみ生きていくフランチェス子。なんとも有害な内容だったが図書館にあったことに驚きを覚えた。 初 姫野カオルコだったが、なんともシュール!2010/09/27

ふみ

23
自信がないゆえに 恋に臆病な女の話かと思った。だが どうも違う。では 純粋すぎるがゆえに 異性との距離がうまくとれない女の話かと思った。でも やっぱり違う。結論から言うと いつか王子さまが、という話だった。だけど これも きっと違う(笑)2014/03/10

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