出版社内容情報
生意気で動物仲間のボス的存在のネロ。ドイツ人夫妻に可愛がられ、故郷イタリアからドイツへ行くが……有名女流作家の世界的話題作
内容説明
めっぽう気は強いくせに、友だちや妹を可愛がる、どこか憎めないイタリアのボス描ネロ。この黒描にも次第に老いが訪れる。情愛豊かな育ての親との暮らしを続けるか、それとも、なつかしの生まれ故郷イタリアで安らかな老後を選ぶか?ネロは悩んだすえ一大決心をする…。ドイツで30万部をこす大ベストセラー、世界各国であいついで翻訳されている「大人の絵本」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
129
まさしくヤングアダルト向けの絵本です。猫の性格をよく描ききっていると感じました。猫を飼っている人なのでしょうね。自分の名前をゴッド・ファーザーのようにしているのは愉快です。絵もあまりこびないような感じで昔を思い出させるようです。年を老いて故郷のイタリアへ行きます。ドイツ人がスペインやイタリアへの渇望があることがわかるのでそこら辺を入れたのでしょうね。ドイツ語で読みたい気がします。2015/12/06
あつひめ
78
表紙や挿絵の猫の絵が気に入りました。表紙の澄まし顔とは裏腹に、ものすごいやんちゃぶりに、大丈夫か?って不安になってしまった。それでも、いい飼い主に巡りあえてよかったなぁと思う。黒猫ネロにいいように扱われてる部分もあるけど、飼い主ってそんなものだよね。まったくもーと言いながら許してしまう。安定した暮らしと故郷…やはり、故郷って何にも変えがたいものなんだね。外国の猫も日本の猫もそう変わらないんだね(笑)2014/09/13
Natsuki
70
黒猫ネロがイタリアの農家に生まれてから年老いていくまでを描いた物語。以前読んだポール・ギャリコの『猫語の教科書』を地で行くような!?猫目線の語りに人間としてはタジタジです。カワイイねこちゃん♪なんて言ってる頃には、すっかり猫の支配下に(笑)黒猫ネロは面倒見の良い暴君ですΨ( ̄∇ ̄)Ψ 絵も素敵ですね。月夜の晩に愛を語らう?二匹のシルエットがお気に入り☆彡2015/12/09
優花 🍯モグモグ
56
小生意気で憎たらしいけれど、どこか憎めない黒猫のネロ。あまり期待していなかったけれど哀愁漂い、挿し絵の雰囲気も素敵で購入したくなってしまいました。2016/09/05
sin
56
再読です。猫は死期が近づくと飼い主の前から姿を消すと言われています。前月亡くなった家の猫は外に出したことがなかったのに玄関に出て最期を迎えました。まるでどこかに行きたかったみたいに?家の猫もこの作品のネロのように故郷に帰ろうとしていたのでしょうか?ゆっくりお休み2014/02/22